支持者からも失望の声 国民・玉木代表と榛葉幹事長が総理所信表明演説の内容をリーク、野党からの要望で日程をずらし伏せられた内容

政治・社会



 国民民主党の玉木雄一郎代表と榛葉賀津也幹事長が、23日に予定される岸田文雄総理の所信表明演説の内容をX(旧ツイッター)や街頭演説でリークしたことに支持者らかも失望の声が上がっている。
 総理の所信表明演説は、衆議院長崎4区と参議院徳島高知選挙区の補欠選挙の投票日が22日であることから、野党の要望で国会開会日の20日ではなく週明けの23日に行われることになっていた。(後述)


過去に蓮舫氏がリークし問題に

 同様のケースでは立憲民主党の蓮舫参議院議員が2021年の通常国会で、菅義偉総理(当時)の施政方針演説原稿をSNSにアップして問題となっている。この行動に対しては当時の議院運営委員会の吉川沙織野党筆頭理事が蓮舫氏に代わり謝罪をしている。

野党の要望で伏せられた内容だった

 今回の総理所信表明演説は、国会開会日の20日に行われるものと見られたが、2日後に衆参補欠選挙の投票日を控えており、ここで総理が減税を表明すれば与党候補に有利になるという指摘が立憲民主党などからあり、演説は投票日後の23日に行われることが決まった。要するに野党側の要求で内容を22日以降まで伏せていたのだが、減税の文言が無いと分かると国民民主党が投票日前にリークするという信義則に反する行為を行ったわけだ。

 榛葉幹事長にすれば、自分は20日の所信表明演説には反対していないということだろうか。
[10月13日榛葉幹事長定例会見]



 国民民主党としては20日に所信表明演説が行われることには反対していないが、そもそも事前にリークしてしまうことが信義則に反する。どのタイミングで行われたとしてもダメなものはダメ、立憲民主党からすれば、国民民主党も支援する野党候補のことを考えて23日にずらしてもらったのに、完全に顔を潰された形となっている。

批判にも耳を傾ける姿勢を

 国民民主党は「対決より解決」をスローガンに、立憲民主党などに見られる反対ありきの活動とは一線を画してきた。こういった姿勢が評価される一方で、立憲民主党や共産党との違いを示すことに酔っているだけではないか?という見方もある。

 積極的な街頭活動や対話によって、当事者の声を聞き政策に反映することは評価できるが、そうやって獲得した一部の熱狂的支持者との関係が支持を広げることへの障壁になってはいないか。一部の層には受けるが多くの有権者から距離を置かれるような言動は、枝野執行部時代の立憲民主党を見ているようで、いざ選挙が終わってみれば自分たちが少数であることを思い知らされる。

 一部の熱狂的支持者だけではなく、批判にも耳を傾けてみてはどうか。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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