れいわ新選組支持者がNHKに国会放送を要請し実現したというデマについて決定的証拠をお見せします【マガジン224号】

2023年11月4日KSLマガジン

　れいわ新選組の支持者が、1日の参議院予算委員会の中継がセッティングされていないと騒ぎだしＮＨＫに抗議の電話を呼び掛け、その結果としてＮＨＫが国会中継を急遽決定したとＸ（旧ツイッター）に投稿している。無論、これはデマである。

　哀れなのでアカウントはここに貼らないが、NHKの国会中継が正式に決定するのは前日の夕方以降である。国会側から要請するのが慣例であるが、国民の関心度が極めて高いと判断した場合はNHKが独自に中継を決定することもある。

　れいわ新選組の支持者としては1日は山本太郎代表の質問が予定されていたことから躍起になっていたようだが、国会冒頭の予算委員会はNHKの中継が入ることが慣例で、先に行われた衆議院で中継が入っていることから参議院でも当然のように放送される。ましてや前日（10月31日）に参議院1日目の中継が行われていることから、1セットで各党時間割が行われている2日目もＮHKは中継しなければならない。原則として一部の党だけ中継しないということもできないので、仮に生中継が中断した場合には夜に特別枠を設けて録画放送するほどＮＨＫは公平性に関して徹底している。

中継が決まっていた証拠を貼っておく

　れいわ新年組では2022年にも大石晃子議員が配布されたバッター表を確認せず、中継が行われないものと勘違いしてＮＨＫへの抗議電話を煽ったことがある。
参考：れいわ・大石あきこ議員「予算委員会のテレビ中継なし、電話等でリクエストして」→NHKで中継予定あり、確認方法を間違ってました

　ＮＨＫが問い合わせに対して頑なに中継予定を伝えないことが誤解を生じさせている面もあるが、国会の日程が対外的に確定情報として流れるのは前日の夕方であり、これまでもＮＨＫが国会運営に関与（影響）することができないため広報があるまで中継無し前提の番組表を設定している。

　しかし、国会議員らは事前に質問を用意して、その内容もNHKの中継有無で変わってくるのでテレビ入りの予定は数日前には通知されている。事実として1日にNHK中継がセッティングされていることは2日前（30日）に配布された資料にも記載されている。