参政党の逆襲!参院選で大躍進か?切り取り報道とマスコミの敗北、すべてを養分に急成長する戦略【KSLチャンネル】

参院選も中盤に差し掛かり、情勢調査をもとに各陣営がテコ入れを始めています。なかでも参政党に追い上げられたり逆転された定数2人区以上の選挙区では、自民公明立憲という大きな政党が幹部クラスを連続して投入するなど、総力戦の様相を呈しています。
参政党の政策批判をしても仕方ないので、ここでは躍進の状況と要因について取り上げます。
公示日以降に参政党の現場は、神谷代表の応援演説や選挙区候補の取材を行いましたが、参政党の急伸とマスコミや他党からのバッシングがどう影響しているのかを分析し解説したいと思います。
マスコミの敗北
まず間違いなく言えることは、マスコミや他党からのバッシングは結果的に参政党の知名度を上げ、その存在をメジャーなものにしています。神谷代表の「高齢女性は子供産めない」という発言も、毎日新聞が犬笛を吹いてネットだけではなくテレビでも批判報道がありましたが、その翌日の神谷代表の演説では発言の正当性をアピールすることによって、マスコミの旧態依然とした切り取り報道を叩くことで、オールドメディアに反感を持つ有権者を取り込んでいます。
これは私が現地で撮影したものですが、いままでのオレンジ軍団ではなく新規の支持者が殺到し熱気を帯びていました。単純な話で高齢女性が子供を産めないというのは誰でもわかる話で、リスクの高まる年齢になる前に、若い女性の出産を手厚く支援しようという政策を、マスコミが切り取って印象操作しようとしたという構図は、今の参政党にとっては養分でしかありません。
この動画は定数1の岡山県選挙区ですが、自民党の新人と激しく争う立憲民主党の新人が、参政党の新人と同じ年齢の女性ということもあって、2位と3位で票を取り合う形となって自民党に有利な構図となっています。立憲民主党としては新しいの党の顔にしたい新人であるため、絶対に落とせない選挙区として連日にわたり党幹部や代表クラスを投入しています。
この岡山選挙区の例を見ても、参政党が与党自民党と野党第一党の争いに影響を与え、無視できない存在になっていることがわかります。
躍進で変化する投票行動
隣の広島選挙区は定数2を争う戦いで、自民党の西田ひでのり候補が大規模買収事件を発端とする4年前の広島再選挙落選から、地道な活動が認められ立憲の森本真治候補とともに優位になっていますが、まったく無名だった参政党の小石美千代候補の追い上げを受けているという情勢調査もあります。
ここでも参政党が浸透してきているわけですが、神谷代表の応援演説以外では人の集まりも悪くここからの伸びに関しては不安も残ります。ただし参政党はネットを中心に支持を伸ばす傾向にあるので、演説現場に駆け付けるほどではないものの、投票先の選択肢として参政党を検討している人は少なくないでしょう。聴衆は少なくても、好意的に声をかけられたりオレンジを身に着けないライトな支持層が聞きに来ているのは良い傾向です。
岡山での神谷代表の演説も、うちのチャンネルだけで1時間の配信中に延べ57000人が視聴しています。これは配信中だけでいえば参政党の公式よりも多い数字で、公式の存在を知らずに他から流れてきた新規の支持層だと思います。これは自民党や国民民主党を離れた支持層だけでなく、投票先に迷っている浮動票を多く取り入れている証左でもあります。
各社の情勢調査では定数3以上の選挙区で、軒並み参政党新人が当選圏内に入ってきているようですが、これはプロ野球のクライマックスシリーズの現象と同じで、頑張れば既存政党の公認候補を抑えて3位当選できる4位当選できるという状況が、選挙戦を過熱させているわけです。
大きな政党の公認候補が定数を安定的に占めるこれまでの状況では、下位落選が確定的であれば死票になるので、上位に託す傾向にありましたが、その定数に食い込む参政党の勢いがこれまで諦めていた有権者にも伝わり、現状の政治状況を打破するため参政党に票が集まっているということでしょう。
とにかく参政党バッシングは既存勢力からの攻撃であり戦いであるという構図に持ち込み、すべて養分として票につなげるスキームが出来上がっているわけです。やればやるほど既存政党は票を落として参政党が伸びるのが現状です。
神谷代表の発言を「失言だ」と叩いたところで、結果的に注目が集まって参政党のキャッチーな政策などで新規支持を増やす結果となります。立憲民主党や共産党が展開する他党批判も、既存の支持者は熱狂するのかもしれませんが、投票先を決めかねている多数から見れば「悪口しか言わない候補」と見られるだけで、支持を拡大することにはつながりません。参政党はそういうところもわかったうえで、批判されることはウェルカム状態となっているわけです。
参政党が比例票を大きく伸ばすことは選挙前から予想されてましたが、ここに来て選挙区当選の見込みまで出てきているのは過去に例のない大躍進となるかもしれません。参議院選挙は比例復活がないので、新興政党や少数政党は選挙区はあきらめて全国比例に集中するのがセオリーですが、全選挙区擁立という無謀と思われた戦力が、ここにきて大躍進の力となっているわけです。
参政党の政策には賛否あると思いますが、とにかく選挙以外での政治活動が活発で、活動量の多さは他党を圧倒していたことで、政治不信に対する受け皿の容量が大きくなっていたということは事実であり、これを認めない限り既存の政党はこれからも衰退するでしょう。










































