なぜ広陵は辞退しないのか?被害者は転校で加害者は甲子園?地元紙は暴行発覚直前に異様な提灯記事を掲載【KSLチャンネル】

硬式野球部員による暴行事案が発覚した広陵高校が、7日に行われた甲子園1回戦を突破しました。新たな告発もSNSで拡散される中での初戦突破は、その批判の声をさらにヒートアップさせているようです。
後ほど解説しますが、地元紙の中国新聞が問題発覚の直前に香ばしい記事を出すなど、この問題は闇が深そうです。
個人的には今回の甲子園出場は辞退やむなしという思いで、高野連の対応含めまったく擁護できないわけですが、加害者とはいえ未成年の部員を吊るし上げようという動きにも反対なので、ここでは特定個人に関する一切の映像も写真も扱いません。無論、その特定個人が叩かれることを分かっていて、テレビ中継の入る大会に出場させている大人の責任が問われるのは当然です。
地元紙が異様な提灯記事掲載
暴行事案の内容も極めて悪質性が高く、当初の監督らの対応も暗に隠ぺいを図るようなもので長期間の対外試合禁止が妥当と思われるものですが、高野連も朝日新聞も強豪校に甘い対応を行ったという誹りは免れないでしょう。
地元紙の中国新聞も今回の事案を取り上げるようになりましたが、事案が報じられる直前の8月2日には『広陵の中井親子が挑む甲子園の夏 父が監督、部長の息子「先生を日本一に」』という気持ち悪い記事を公開しています。中井監督の息子が部長に就任しているという、どのあたりが美談になるのか首を傾げる記事です。教員として所属しているとはいえ、公私混同も甚だしいことを、どうして中国新聞は美化するのでしょうか。
参考:広陵の中井親子が挑む甲子園の夏 父が監督、部長の息子「先生を日本一に」 | 中国新聞デジタル
会員向けの記事であるため、内容の詳細は控えますが、部長となった息子の最後の一文「同じ指導者となり、父の偉大さに気づいた。部員約160人の変化に気づく目配り、駆け引きや分け隔てなしの真っすぐな指導、家族のような雰囲気づくり…。」という部分は、すでに部内では暴行事案が発覚し被害生徒が転校を余儀なくされている状況での言葉です。
どういうつもりで中国新聞の取材に答えていたのか、これを見た被害生徒や家族がどう思うか。これだけを見ても、中井親子は事案を完全に隠蔽したつもりになって、反省もしていないことがよく分かります。
事態を把握できない生徒たち
とにかく広陵は今からでも辞退するか、監督が責任取って謹慎するなど、高野連の判断とは別に自主的な対応を取るべきです。暴力事案に関わった生徒の出場もありえないわけですが、未成年の生徒が批判と嘲笑の的になっているこの状況を、大人が何もせず興行を成立させることを優先しているのは高校野球全体の評価を下げることになっています。
恐ろしいことに中井監督が生徒たちに、スマホを広島に置いてくるように指示していたため、生徒は今の状況をよく把握できていないということです。スマホを甲子園にもっていかないという判断は事案発覚前のことだと思いますが、今に至って監督からこの事案について生徒に説明もしていないようです。
それでも入場行進の表情を見れば、自分たちが批判されていることを外部からの情報で知っているのは明白で、これに監督ら大人がケアをしていないというのは異常です。
とにかく高野連も広陵も生徒を第一に考えているようには思えず、転校を余儀なくされた被害生徒のことなど頭の片隅にも無いように思えるのは私だけでしょうか?










































