アンチは養分！立憲民主党のSNSネット戦略は成功する？安住幹事長の話題性と嫌われ者の登用がカギ【KSLチャンネル】
参院選で事実上の敗北となった立憲民主党。
特にSNSネット戦略のマズさが指摘されていますが、交代した安住淳幹事長のキャラクターがカギとなりそうです。前執行部時代のネット戦略が最悪だったことは、これまでに何度も指摘してきましたが、今回の執行部では期せずして良い方向に展開していく可能性もあります。
就任会見で若手とのSNS発信の強化について問われた安住幹事長は「そこの中に飛び込んでいく、自分としてはまったくそんな気持ちはありません」「国会の審議を一生懸命やっている方が評価されなくて、その間休んでいる議員がSNSに出てもてはやされるのは、私はおかしいと思っています」と、これからのネットを活用した党勢拡大や、選挙戦略を否定したともとれる発言をして、古い民主党の再来と危惧されました。
その一方で、この発言が話題となったことを逆手に取って、公式ユーチューブと公式Xでは、このシーンを切り抜き投稿しています。再生数からしてバズっているとは言えませんが、支持者らの二次利用拡散が増加し、国民民主党の切り抜き作戦のようなものが自然発生しているようです。
🗣️安住幹事長
「SNSに飛び込む気はない」
「国会審議で真面目に議論する姿勢が、評価されるべき」政治家の本分はネット映えより国会審議——その信念を語りました。
会見の一部をご覧ください👇#立憲民主党 #安住淳 pic.twitter.com/viNh5fyOHK— 立憲民主党 (@CDP2017) September 14, 2025
悪名は無名に勝る！アンチは養分
野田代表が人の好さだけが売りで目立つタイプではないことから、前執行部では小川淳也幹事長（当時）が党の顔として活躍するものと思われましたが、ここ数年の度重なる炎上と謝罪の繰り返しで、幹事長としては慎重なコメントに終始したことから、会見動画も再生数は落ち込みユーチューブでのトレンドボリュームが低下していました。
例えば蓮舫さんなんてネットでは散々の言われようですが、それでもネタとして取り上げられることが立憲民主党のトレンド向上に寄与していたわけですが、都知事選での惨敗以降はすっかり大人しくなって、国政復帰後も動きがないことでトレンドに上がってきません。あれはあれで注目を集めるという面では、役に立っていたわけです。ネットとはそういう悲しい因果があるわけです。
安住幹事長に関しては、民主党時代から悪目立ちすることもあって、立憲民主党になってからも舌禍は絶えませんでした。しかしこれが衆院選で自民党が惨敗したことから、予算委員長のポストが回ってきたことで事態は一変します。
意外にも同党の議員のヤジや、れいわ新選組のような傍若無人の振る舞いに厳しい態度で臨み、与党支持者や保守系からも高く評価されユーチューブやSNSでもその様子が拡散され人気となりました。この人気が幹事長会見でも継続するかがカギとなりますが、ご本人がそういうことを意識するタイプでもないので、周りの若手が安住節をどれだけネタにできるかが勝負となりそうです。
立憲民主党の公式チャンネルは、参院選の広告でブーストをかけたものと思われますが、その効果もあってか再生数はやや増加傾向にあって、チャンネル登録者数は一大キャンペーンを張った時よりも大幅に増加しています。
最近の動画でも枝野さんや辻元さんの登場回が比較的数字が良く、好きか嫌いかは別としてアンチも養分と言う法則からすると数字を持っているということです。あまりにも叩かれ過ぎて過敏になり、揶揄されたくらいで法的措置を取るようなこともありましたが、これからの立憲民主党ネット戦略は、どれだけアンチを養分にできるかにかかっています。
とにかく下手に意識するよりも、安住幹事長のように素で対応してれば勝手にネットが付いてくるというパターンもあって、出役と裏方はそれぞれの意識で動いた方がいいかもしれません。