山本太郎「被災地に寄り添う」演出の裏側…後出し視察で行政への不満煽るも自民党議員が対応済だった【KSLチャンネル】

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 また、れいわ新選組が被災地を政治利用しています。

 竜巻被害に遭った静岡県牧之原市を山本太郎が視察して、行政への不満をダラダラと長文でXに投稿しています。視察に行くのは別にいいのですが、発災から2週間近くたってから訪れて、不平不満を煽るような投稿をする意味が分かりません。


 許せないのは、この山本太郎の投稿を支持者らが絶賛して「被災地に寄り添っているのは山本太郎しかいない」「自民党は被災地を放置して総裁選か」と事実無根のリプライを連ねていることです。まるで、れいわ新選組だけが被災地対応してるかのような投稿は事実に反しますので、山本太郎より早い自民党議員の動きを紹介します。

自民党はすでに動いていた


 山本太郎は発災から二週間近くたった17日の視察ですが、被災地を含む静岡2区からは自民党の井林辰憲議員が発災の翌日6日と7日に連日の視察を行っています。国土交通省のポンプ車・照明車を電源として利用し携帯電話を充電したり、施設の暑さ対策として扇風機を回す支援の継続もお願いしています。


 8日には坂井防災担当大臣に報告を行っています。停電が全戸解消されていないことや、災害瓦礫処理の課題について要請し、激甚災害指定も求めています。坂井防災担当大臣からも被災地支援の提案があったようです。


 10日には自民党本部の災害対策特別委員会で激甚指定を含め様々な被災地支援の要請を行っています。


①激甚指定をなんとしても!(かなり強く主張)
②入浴サービスの要求が強い!自衛隊含めた対応を!
③災害瓦礫処理補助の円滑運用(四年前の竜巻では酷い目に合いました)
④農業共済や収入保障の円滑化
⑤災害復旧で早期対応可能な物は、総理指示の経済対策にも入れるように
⑥来年度予算計上の物は別枠計上する事

出典:台風災害 激甚指定へ! 小泉農水大臣にも! | 井林たつのりオフィシャルブログ「一生懸命。」

 すぐに現場に駆けつけて、その情報を中央に上げて、これだけの要求をしっかり行っているわけです。ちなみに同じく静岡2区を地盤とする立憲民主党の鈴木岳幸議員も、8日に被災地を視察しています。

 参議院では静岡選挙区の若林洋平議員が対応しています。若林議員は保守系議員で総裁選では高市早苗議員を応援していますが、被災地対応を優先したため21日の決起大会には参加できていません。

 自民党議員はこれだけの動きをしていますが、れいわ新選組の山本太郎は発災後も連日にわたり「おしゃべり会」なるものを開催し他党の悪口三昧だったわけです。
 たまたま16日に沼津市でおしゃべり会があって、その翌日に牧之原市に足を延ばしただけでしょう。沼津市の日程も竜巻被害が発生する前に組まれたもので、静岡入りは被災地視察のためではありません。

 総裁選なんてやってないで、さっさと国会開けと叫びながら、自分たちは10月までびっしりと「おしゃべり会」の予定を組んでいるわけです。その途中にぶらっと被災地を訪れて、政府や行政への不満を煽ってXに投稿する。それを絶賛する支持者たち。

 れいわ新選組の醜悪さが良く分かる事例でした。

【運営・執筆】竹本てつじ【転載について
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