立憲と共産が反対!川口市議会意見書「不法滞在ゼロ」「外国人による交通事故被害者救済」どこが差別?その中身を解説【KSLチャンネル】

これのどこが差別なんでしょうか?
埼玉県の川口市議会が30日、増える一方の外国人問題に関して「不法滞在者ゼロプランの着実な実行等を求める意見書」と「外国人による交通事故の防止と被害者の保護・救済措置を国に求める意見書」を賛成多数で可決しました。
参考:川口市議会が外国人の無免許・無保険事故で異例の意見書 立民共産反対「差別につながる」 「移民」と日本人 – 産経ニュース
地方自治における意見書とは、議会の意思を意見としてまとめ、国会や関係行政庁に提出するものです。
一方で立憲民主党と共産党会派がこれに反対したことで、SNSを中心に激しい論争が繰り広げられています。普通に意見書の内容を読めば、外国人差別を煽るようなものではなく、むしろ外国人がこの国で協調し平和に暮らせるよう求める内容なんですが、どうもアチラ側の人たちは外国人とか不法滞在者と名の付く者にはすべて反対する固い意志があるようです。
その逆に意見書に賛成の立場で立憲民主党や共産党を批判している人たちも、これが外国人を締め付けるものだと勘違いしている節もあります。
意見書解説 外国人差別か?
ここからは意見書の要旨を解説していきますが、むしろ川口市議会が外国人に優しすぎて心温まる内容です。
まず「不法滞在者ゼロプランの着実な実行等を求める意見書」からです。
1 不法滞在者ゼロプランの着実な実行
予算と人的資源を確保し、ゼロプランの数値目標どおりに着実に実行すること
これは政府が進める不法滞在者ゼロプランを着実に実行するよう求めるもので、見たままです。不法滞在者がこの国で真面目に暮らす外国人への差別と偏見のもとであることは明らかで、合法的に滞在する外国人が安心して暮らすために必要な措置です。
2 仮放免者の在留管理体制の構築
出入国在留管理庁は、警察及び地方公共団体の連携強化はもとより、今後、仮放免制度を利用することなく、新たな収容施設の建設、仮放免者が多くいる地方公共団体に出入国在留管理庁の機関を設置するなど、国が早急に対応できる体制を構築すること
これも1と同じで、不法滞在者は真面目にこの国に暮らす外国人にとっては迷惑でしかないわけです。難民申請を繰り返すことで長期滞在する手口が不可能となったものの、仮放免中は就労もできませんから、そこで犯罪に走るケースも少なくありません。
3 医療費未払い問題への対応
医療機関においては、医師法第19条の応召義務により診療を拒否できないため発生する仮放免者を含む外国人住民が、医療費の負担ができない場合においては、現状、地方自治体の負担となっているものを国の責任のもと、国費で全額負担すること
医師の応召義務とは、正当な事由なく診療や治療を拒否できないという法律で、一応は著しい言語の壁は拒否できる正当事由と言われてますが、ただ外国人と言うだけでは拒否できません。治療費の支払い能力がないことは事後に判明することが多く、これを自治体が負担しているのを国が全額面倒見て欲しいという意見です。
外国人の治療を拒否したり、無理に支払わせるような要望ではなく、国に負担を求めるもので外国人にはとても優しい内容です。
4 地域と連携した対策の整備
出入国在留管理庁、警察及び地方公共団体の情報共有を促進し、不法滞在者の早期特定と退去強制を加速し、地域の課題に対応するため住民の声を反映した施策を検討し法令遵守と治安維持を図ること
これも1及び2と同じで、不法滞在者はこの国に暮らす真面目な外国人と日本人にとって迷惑なので、法令順守と治安維持を図るという内容です。
5 人権に配慮した適正な運用
ゼロプランと在留資格確認の運用は、人身売買やDV被害者の人権を尊重し、国際人権法に基づき、外国人全体への差別や偏見を助長しないよう情報発信と住民対話を推進すること
はっきりと「外国人全体への差別や偏見を助長しないよう」と書かれています。どうしてこれが差別を助長するという逆の意味に捉えることができるんでしょうか。
人権を重視するなら反対してはいけない意見書でしょう。
次に「外国人による交通事故の防止と被害者の保護・救済措置を国に求める意見書」の要旨について解説します。
川口市では外国人の無免許運転や飲酒運転で死亡事故が起きており、それを受けてまとめられた意見書でもあります。
1 交通安全指導の強化
外国で取得した運転免許証を日本の運転免許証に切り替える手続きの見直しを即時実行し、運転免許切替時に多言語対応の教育プログラムや模擬運転試験を導入し、飲酒運転や速度超過の危険性を強調するなど、日本の交通ルールや法令遵守に関する指導を徹底するとともに厳格な試験を義務付けること
運転免許切替時に多言語対応の教育プログラムや模擬運転試験を導入してあげようという、外国人向けのサービスじゃないですか。外国人が故に言語の壁などでルールが理解できないという事情を汲んだものでしょう。
2 無免許、無保険や飲酒運転への厳格な取り締まり
無免許者、無保険車や飲酒運転者に対し、厳格な取り締まりの徹底を図るとともに、罰金の上限引き上げや拘禁刑期間の延長など罰則を強化すること。また、車両登録や自動車損害賠償責任保険加入状況の事前確認方法を見直すこと
これは外国人に特化したものではないですね。厳罰化や事前確認は日本人にも適用される法律となります。
3 被害者救済制度の充実
外国人による交通事故の被害者に対し、国の責任で迅速な補償や救済を行う制度を創設すること。無保険や逃走事案では、自動車損害賠償保障法に基づく補償内容を拡充し、被害者の経済的・心理的支援を確保すること
外国人の事故は無免許や無保険が多く、長期服役や強制送還を恐れて逃亡するケースは少なくありません。そうなると被害者への補償や賠償は困難となりますから、国が経済的・心理的支援をするべきというものです。外国人になにも強いておらず、被害者救済を求めているだけです。
4 地域の実情に応じた支援策の提供
外国人が多い自治体に対し、地域の実態に即した交通安全プログラムを開発し、市民の安全を確保するとともに、交通事故防止の啓発や被害者支援のための財政的・技術的支援を国が提供すること
なんて優しんでしょう。外国人の交通安全のために啓発の財政支援を国に求めています。危険にさらされるのは日本人だけじゃないですからね。
以上のように、外国人に優しい川口市議会の皆さんによる心温まる意見書だったわけなんですが、どうしてこれに立憲民主党と共産党は反対したんでしょうか。もっと外国人には厳しく接するべきというご意見なんでしょうか。
国政では立憲民主党の石垣のりこ参議院議員が、この意見書に関して「「無免許や無保険で運転するのは、誰 で あ っ て も だめだ」という厳然たる事実を「外国人は」という偏見で歪め、左翼界隈は〜と安直に批判するのを常套手段にしていませんか。」とドヤってますが、どう考えても意見書を読んでませんね。
「無免許や無保険で運転するのは、誰 で あ っ て も だめだ」という厳然たる事実を「外国人は」という偏見で歪め、左翼界隈は〜と安直に批判するのを常套手段にしていませんか。 https://t.co/bSnccQXC2S
— 石垣のりこ 【参議院議員/宮城県】 (@norinotes) October 2, 2025
外国人には外国人の特別な事情があるわけだから、その現実に市議会として何ができるか、国に何を求めるかという問題であって、ここに「外国人」という言葉がでてくるのは必然です。
もう、外国人だと聞くと差別だ偏見だと騒ぐのはやめましょう。外国人が抱える問題や悩みに正面から向き合うのもこの国の政治家の務め。外国人に優しい意見書に反対した人たちは反省しましょう。










































