CLP問題再燃!番組出演断った政党名が立憲議員に晒される事案発生、多額の資金提供問題発覚後も関係絶たず【KSLチャンネル】

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 さすがにこれはマズいでしょう。

 立憲民主党の吉田晴美衆議院議員が、ネット番組の出演オファーを断った政党の名前を晒しているんですが、そのメディアって立憲民主党から秘密裏に多額の資金が渡っていた「CLP」ですよね?

秘密の資金提供発覚も関係継続?


 中立を装い一般人から会費を集めつつ、立憲民主党の資金で運営されていたことが発覚したメディアの出演オファーなんて断って当然です。オファーを受けて出演しているのが立憲民主党、社民党、共産党というところが実に分かりやすい構図です。
 立憲民主党の金が入ったメディアへの出演を断ったら、所属国会議員に情報が漏れて交渉事を晒されるって異常なことですよ。

 この「CLP資金問題」は2022年1月に、YouTubeチャンネルに出演していた著名人らの告発によって発覚しました。
 公共メディアを標榜する動画配信プロジェクト「Choose Life Project」(チューズライフプロジェクト)通称CLP(シーエルピー)に対して、2020年春から約半年間にわたり大手広告代理店や制作会社を経由して立憲民主党から番組制作費として約1500万円の資金提供があった問題です。

 当時の福山哲郎幹事長が、CLP側から相談を受けて拠出したことがわかり、当時CLPは政権に批判的なテーマを多く扱い公共メディアを謳い一般人からの会費で運営していると説明していました。これが立憲民主党からも資金提供を受けていたことで、虚偽の説明で会費を集め無償か少ない出演料で協力していた著名人らをも騙していたのではないかと指摘を受けることになります。

 当時、立憲民主党に批判的なツイッターアカウント「Dappi」に対して所属議員らが訴訟を起こし、自民党と別件で取引があったことなどを責め立てていましたが、自分たちがメディア買収とも取れる行為を行っていたというお粗末なブーメランをくらうわけです。
 しかもこの問題を日本維新の会が本会議で「報道を金で買ったも同然」と批判したところ、発言を議事録から削除するよう求めていたことも暴露されてしまいます。

 結局、立憲民主党はだれも責任を取らず「番組制作には関与していない」の一点張りだったわけですが、当の本人である当時の福山幹事長が冠番組でMCを務めていたことは無かったことにされました。

 この問題の悪質性は資金の流れを隠蔽し、政治資金収支報告書にはCLPへの資金提供が記載されていなかったことです。大手広告代理店に特定の会社や個人への資金提供を依頼し、毎月一括して広告代理店からかかる経費の請求が党にきて明細は非公表です。
 CLPに直接資金を渡すと政治資金収支報告書でバレるので、広告代理店を迂回していたわけです。他にも実態が不明な会社に億単位の支払いがあり、その成果物と二次発注先が不透明であるという指摘も受けています。

 当初、CLPは解散を明言していましたが、しれっと撤回して左翼政党の議員を今も出演させているわけです。その番組に協力を断れば資金提供を受けた立憲民主党所属議員に交渉情報が漏れ晒される。
 立憲民主党こそ「政治とカネ」の問題を清算できていないんじゃないでしょうか?

【運営・執筆】竹本てつじ【転載について
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