中国から届く謎の種子、日本でも報告相次ぐ 植物防疫所が注意喚起「植えないで」遺棄すれば発芽し繁殖する危険性も
米国で注文していない植物の種子のようなものが送り付けられるという報告が相次ぎ、ワシントン州の農務当局が届いたら植えないよう呼びかけていた問題。
We have received reports of people receiving seeds from China that they did not order. If you receive them – don't plant them. Report to @USDA_APHIS at https://t.co/0U53rbAiHs pic.twitter.com/Y4yAKv5bk7
— Washington State Department of Agriculture (@WSDAgov) July 24, 2020
日本でも注文していない種子のようなものが届く事例が報告されている。
全米で問題になっているらしい、中国郵政から謎の種が届くというやつ。
これのこと…なのか……?
開けてもーたよ。
どうするよ。アマゾン用に使っている住所に届いたから、確実にアマゾンから情報が漏れた。
なんの種だ?? pic.twitter.com/PTXS6ac3AI— きのこますお🍄 (@KinokoMasuo) July 29, 2020
植物防疫所が注意喚起のツイート
農林水産省植物防疫所ではこの事態を受けて注意喚起するツイートを行っている。
注文をしていない種子が海外から郵送される事例があるようです。外装に植物検疫の合格印のない植物が届いたら、そのままの状態で最寄りの #植物防疫所 へご相談ください。
外装が未開封の場合は、配達後に受取を拒否できますので郵便局にご相談ください。詳細はこちらhttps://t.co/aH9UxlZPjh pic.twitter.com/qyfiiQckhr— 農林水産省 (@MAFF_JAPAN) July 31, 2020
海外から注文していない植物が郵送された場合は、植物防疫所にご相談ください:植物防疫所
届いた場合は開封をせず植物防疫所に相談するよう呼びかけている。また、未開封の場合はそのまま受け取り拒否の返送ができるとのことだ。
植物防疫法では受け取り側が知らずに未検疫の種子等を所持したとしても罰する規定はなく、求められているのは速やかな報告と提出である。これは、海外からの手紙などに種子が同封されるケースや海外渡航者が気が付かないうちに(衣類への付着等)持ち込んでしまうことがあるが、その場合に遺棄されることを防ぐ目的もある。そのため、植物防疫所の職員の対応は省庁の中でも極めて丁寧で温厚である。もし逮捕や罰があると誤解されたら、遺棄される確率が高くなるからだ。
今回のようなケースで所持した未検疫の種子で受け取り側が罰せられることはありません。驚いて遺棄したり、植えて種子の正体を確かめるようなことはせず速やかに植物防疫所に連絡することが肝要だ。植物の種類によっては発芽して成長したら爆発的に繁殖して日本原産の植物を駆逐する危険性もある。
筆者の取材経験上、植物防疫所に連絡するのが最善策です。勝手に遺棄するとゴミとしての移動が始まり思わぬところで発芽し繁殖しますので、絶対に捨てないように。また、植物の種子のように見えて実はナナフシなど昆虫の卵であることもあるので要注意です。
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