フジテレビがクラスター発生の高校を叩く異常な報道 学生寮の場所を特定し写真を公開、ネットの炎上に便乗
島根県の高校サッカー部で新型コロナウイルスの大規模なクラスターが確認されたことに関し、フジテレビが高校のブログに掲載された写真(削除済)などを報道で取り上げ、学校に対し「なぜマスクをしなかったのか?」などと責めるような質問を行っている。
学校側はネットでブログ写真が炎上したことを受けて該当の記事を削除しているが、普段はネットの誹謗中傷を批判する側のマスコミが、こうやってネットの炎上に便乗して感染者叩きに加担しているのだ。
発生元の寮まで公開する必要があるのか?
学校では感染対策もしていたが対応が不十分で、結果的に感染者を多く出したことを会見で謝罪している。様々な方面から批判があることは仕方がないと思われるが、テレビという絶大な影響力を持つ媒体が特定のクラスターを取り上げて、発生元が特定できる状態の学生寮の写真や感染との関連性が確認されていない行事の写真まで公開することは常軌を逸したものだ。
感染者のプライバシーを守ろうという意識など全くなく、ただひたすら「暴いてやろう」というマスコミの悪癖を露呈していて気分が悪くなる。
無論、学校という組織は大人が運営し管理監督する責任があるわけだから、一定の責任を問われることもあるだろう。だが、そこで学ぶ生徒たちは未成年の集団であることを忘れてはならない。フジテレビのやり方は、複数の学校名を上げて「サッカー強豪校」などとセンセーショナルに報じることによる視聴率稼ぎでしかない。サッカーや野球の強さと新型コロナ感染に何の関係があると言うのか。寮生活でのクラスター発生の危険性を報じるのに、特定の校名も現場写真も必要はないだろう。
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