PCR検査と患者受け入れだけではない 一般患者含め病院全体が新型コロナ対応に追われる現実【マガジン16号】

KSLマガジン

 新型コロナウイルスの感染が拡がり続けるなか、世間はだんだんと慣れてきたのか外出の数も増え徐々にではあるが外食の機会も増えているようです。その一方で元から激務である医療従事者は感染のリスクに戦々恐々としながら対応に追われている。

 政権に批判的な者たちは「布マスクより医療従事者の支援を」と叫ぶ一方で、PCR検査を拡大に関しては医療現場の負担を考慮しないという矛盾を披露している。この政権批判ばかりのアベガーたちは、新型コロナ患者の有無に関わらず医療現場に大変な負担がかかっていることを知らないのだろう。

私が見た医療現場の実際

 私事ではあるが最近、筆者の親族が緊急搬送され入院をした。その病棟は新型コロナウイルス感染者を受け入れているわけではないのだが、そこで見た医療現場に要求される新型コロナ対応は想像を超えるものであった。

 まず、救急車を要請した際には特に新型コロナ感染防止に関する特別な対応は無く、いつもと変わりない隊員の対応であった。救急ということもあって予想される疾病や負傷状況について聞き取りが行われ、味覚異常などの新型コロナウイルス感染を疑う質問は救急搬送中に行われた。無論、隊員が見て新型コロナウイルスを疑う場合は優先的に味覚異常などの質問が行われ、濃厚となった場合は特別な対応が行われるものと思われる。

 病院に搬送されたのは深夜帯であったが、やはりここでも救急とあって新型コロナ云々で特別な対応が行われるわけでもなく、付き添いの家族は別の緊急搬送で来院している人と同じ場所で待たされ、ソーシャルディスタンスや手指消毒も掲示があるだけで指示もなかった。

 ここまでは救急対応優先ということいつもと変わりないのだが、問題は入院してからだった。

 高齢で入院した患者と家族は地獄だと思う。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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