立憲民主党静岡県連、女性問題の山崎真之輔氏を推薦しない方針 頼みの綱の川勝平太知事「もう応援することはない」因縁の静岡県選挙区
立憲民主党の静岡県連は14日、今夏の参院選に出馬予定の山崎真之輔参院議員(無所属)を推薦しない方針を決めた。山崎氏は昨年10月の参議院補選で当選したが、直後に過去の女性問題が報じられた。また、相談もなく国民民主党会派入りしたことも推薦見送りの理由だという。
出典:立民静岡県連、山崎真之輔氏推薦せず 今夏参院選出馬予定|あなたの静岡新聞
https://youtu.be/0hGz8wL2tF4
因縁の静岡県選挙区
今夏の参院選には山崎氏の他に、自民党が昨年の補選で次点だった元御殿場市長の若林洋平氏、共産党も昨年の補選に出馬した党県常任委員の鈴木千佳氏を擁立する。また、元民進党で無所属現職の平山佐知子氏も出馬の意向を示している。
山崎氏は補選で連合静岡と川勝平太知事の全面支援を受けて接戦を制したが、女性問題を受けて川勝平太知事は「残念至極。もう応援することはない」と述べている。
出典:山崎真之輔氏の女性問題受け 川勝知事「もう応援しない」|あなたの静岡新聞
補選では特に川勝知事の支援が大きく影響したと言われているが、その川勝知事に手を切られたとなると情勢は厳しくなる。連合静岡は16日に結論を出すものと思われるが、国民民主党との関係性で支援を受けられる可能性もあるが、女性問題の影響は軽視できない。
元民進党の平山氏と競合することにもなるが、平山氏は2017年の衆院選直前に勃発した希望の党騒動で細野豪志衆院議員を支援するために離党し、その後は無所属の藤末健三氏と会派「国民の声」を組んでいる。2018年に藤末氏が自民党会派入りしたことで会派は解散しているが、行動を共にした細野氏も藤末氏も自民党入りしていることから平山氏を野党候補として扱ってよいかは微妙なところだ。
こうなると自民党の若林氏が一気に有利になるが、静岡は複数区であることから野党も確実に1議席取りに来るだろう。国民民主党と連合静岡が、どれだけ山崎氏を推してくるかにもよるが、立憲民主党と国民民主党の微妙な関係を考えると乱戦にもなりかねない。2019年の参院選では全国で唯一、国民民主党元幹事長の榛葉賀津也参院議員に立憲民主党が徳川家広氏を刺客として擁立した因縁もある。
今後の動向を注視したい。
追記:連合静岡は17日に推薦を決定
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