【完全終了】虚偽の供述で不起訴?→証拠が見つかる!国民民主党の標旗不正利用問題、岡野純子議員の辞職は不可避か?【KSLチャンネル】

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 国民民主党の岡野純子衆議院議員が、警察に対して嘘の供述を行い不起訴になっていたことが判明しました。証拠と共に解説したいと思います。

 7月の参議院選挙で、国民民主党の全国比例候補の演説標旗に千葉県の選挙区候補の名前を入れて応援演説をした「標旗偽造」の疑いがあるとして今月書類送検されていました。選挙演説を行うには標旗を掲げることが公職選挙法で定められていますが、比例候補に交付される6本のうち1本を借り受け、標旗が1本しか交付されず同時に1か所でしか演説できない選挙区候補の応援を複数個所で行った二馬力選挙ではないか?という疑義が生じています。

 不起訴の理由については「弁解を覆すだけの証拠が収集できなかった」という嫌疑不十分だったようです。これは完全に違反の事実が否定されたわけではなく、岡野議員が投稿した写真から、標旗を偽造し二馬力選挙をしたことは強く疑われた一方で、故意ではなく錯誤で、演説内容は比例投票の呼びかけだったという弁解を、覆す証拠を集めることができなかったということです。
 要するに違反の事実はあったが、それが故意であったということが証明できなかったというだけで、岡野議員が素直に罪を認めれば起訴されたのに、無理筋の弁解をしたことで、それを否定する証拠を集められなかったという理不尽な結果です。

不正利用の証拠が残っていた


 岡野議員は「比例の活動だった」と党の調査や警察の聴取に説明し、その弁解を覆せなかったことで不起訴となったわけですが、岡野議員のSNSを確認すると、標旗の不正使用が指摘されていた市川市のコルトンプラザ前で行った活動の前日に、千葉県選挙区候補の応援のためのボランティア募集を行っています。
 募集の投稿には

【選挙ボランティア 大募集】📣
またとない候補者・小林さやか
3人が通る千葉県選挙区において、現在3位と4位という予想。まさに当落線で戦っています。
この人が通らなければ、私は切腹です。
彼女を知ってもらうために、さまざまな駅で朝から晩まで立って、この身体が燃えて灰になるまで小林さやかの名前を伝え続ける覚悟です。


 添付された画像には「国民民主党と小林さやかに力を貸してもらえませんか」「参議院議員候補 小林さやかのサポート活動を明日12日と13日の中で可能なお時間で助けて下さい。朝から晩まで、岡野は立ちますので皆様の可能な時間で支えてもらえませんか?」と、はっきりと選挙区候補の応援であることが書かれています。

 実際にこの募集に応じてボランティア参加した方もいるようで、これを「比例区の活動で選挙区候補の応援はしていない」というのは無理筋の言い訳で、罪を免れようと警察に嘘の供述をしたことになります。

 さらに12日のインスタグラムではコルトンプラザ前の活動写真を投稿し、船橋駅などでも活動したことを明かしています。

船橋駅で立ち止まって聞いてくれたおじいちゃん。その時は小林さんが出馬を決意した動機を話していたのだけど、終わって駆け寄ったら目に涙いっぱい溜めてらして、「私本人じゃないですよ?」と言ったら「分かってる、それでも止まらん」って😭
小林さん、あなたの決意は見えないところでも誰かの気持ちに届いてるよ!
今日から後半戦、頑張ろうっ!」


 この船橋駅での活動は日刊ゲンダイが報じた不正標旗の写真と日付と場所が一致するわけですが、演説内容は千葉県選挙区候補の応援だったとことがわかります。
 このインスタ投稿では、比例区ではなく選挙区候補の演説をしていたことを明かしているわけで、これは嫌疑不十分から再捜査が行われるべきかもしれません。

 これはもう完全にアウトでしょう。警察の事情聴取に嘘をついても罪には問われませんが、現職国会議員が公選法違反での追及を逃れるために嘘の供述をしていたとすれば道義的にも議員辞職しか責任の取りようはないでしょう。
 党に対しても嘘の説明をしていたわけですが、本当に調査を行ったのでしょうか?警察も何を捜査して送検していたんでしょうか。

状況証拠から見える不正の意図

 状況証拠的にも、岡野議員の説明は不可解でした。
 この問題を最初に報じた日刊ゲンダイの記事では、選挙区候補の応援演説であったことが疑われていました。千葉県連の岡野議員が千葉県内で千葉県選挙区候補の名前入り標旗で演説を行い、これが選挙区候補の応援ではなかったと弁解するのは無理があるでしょう。岡野議員はSNSでも、この演説が千葉県選挙区候補の演説であったことを示すように、候補者名をわざわざ見えやすくするように標旗を広げてアピールしています。

 全国比例の標旗が6本交付されるのは、選挙区が全国と広いという理由もあるので、これを党が回収し各県連に分配することは問題ないのですが、無記名のまま配布して所在も利用方法も不明だったというのは不可解です。党として捜査には真摯に応じたとされていますが、あまりにも不可解なことが多い今回の事案を「刑事告発されているから」と説明をすることもなく、不起訴となっても詳細な説明を避けているのは疑いを強める要因にしかなっていません。

 不起訴を受けて党員や支持者からは、岡野議員への厳しい処分を求める声が上がっているようです。不起訴となったとしても違反の事実はあったわけで、これを県連も本人も「錯誤」で押し通して無罪放免とすることは党に対する信頼を決定的に損なう恐れもあり、熱心な支持者ほど重い処分を求めるのは当然の反応でしょう。

 そもそも県連と岡野議員の説明には決定的な矛盾点があって、選挙の現場を知る人で弁解を信用できる人はいないでしょう。
 まず千葉県選挙区の演説標旗が1本しか交付されないのは常識で、党も県連もここを錯誤するというのはまず考えられません。岡野議員は国政選挙を3回も行い、自身も含めた多数の各級自治体選挙に関わってきたわけです。
 選挙区候補の標旗は1本しかなく、同時に複数個所で演説することができません。このため演説の度に標旗の所在を確認しながら、同時演説をしないようにしているわけです。
 岡野議員は錯誤だったと弁解していますが、候補者を立てている千葉県内で演説するにあたり、標旗が選挙区用ではなく比例区であることを認識していたものと思われます。選挙区陣営に知らせることなく行えるのは比例区の活動なので、その認識で行う演説の標旗に選挙区候補者の名前を入れる錯誤は起こりえないわけです。

 そもそも1本しかない選挙区の演説標旗は、選管から交付されたら速やかに記名して演説可能にする必要があります。これを本人や陣営本隊ではない岡野議員が勝手に記名するということは絶対にありません。岡野議員が記入したすると、二馬力選挙のための偽造の疑いは極めて強いものと思われます。
 また問題となった標旗には千葉県選挙区の候補が使用したカラーのオフィシャルのプリントがなされています。このプリンタとフォントのデータを陣営以外でも使用できる状態であったとすれば、岡野議員以外に県連内で関与した人物がいることも考えられます。なんとなく錯誤で書いたわけではなく専用のプリンタでオフィシャルのフォントカラーで印刷されて、これをうっかりミスというのは無理があります。逆にこれを誰も見ていないところで岡野議員が単独で行ったとすれば、秘密裏に偽造したという見方もできます。

支持者から処分求める声

 今回の事案では自民党県連からの告発が取り下げられていることから、このまま事件としては収束するのかもしれませんが、党本部や県連上層部の知らないところで両党の所属県議が取り下げの話し合いを行ったとされ、どういった取引が行われたのか不明で、なんらかのバーターがあったと疑われても仕方ないもので、その不透明さは支持者から見ても不信感しかないでしょう。

 この件で岡野議員を擁護する支持者は少なく、擁護しているのはかなり不見識で党の状況を把握できていない匿名アカウントくらいでしょう。
 党の支持者も人間なので、これまで所属議員の不祥事には反省を促しながら再チャレンジの機会を望んでいましたが、さすがに岡野議員の度重なる不祥事とトラブルは庇いきれないというのが本音でしょう。

 千葉5区補選に出馬したときには支持者からも熱烈な支援を受けましたが、その後はSNSへの不適切投稿など人格を疑われるようなことが相次ぎ、県連内では離党者が相次ぎパワハラ疑惑で完全に見限られた感があります。本会議で離席して重要な採決に間に合わず棄権扱いになったり、その度に苦しい弁明をされる支持者も信じるのが苦しくなるのは当然です。
 もうこれは岡野議員個人の問題ではなく、党全体のガバナンスと信用の問題となっています。パワハラ疑惑に関してもハラスメント対策委員会・倫理委員会合同チームは、結果としてパワハラの事実は認定できなかったとしていますが、岡野議員の振る舞いを批判して離党した自治体議員らには聞き取り調査をしておらず、その聞き取り調査に「事前にパワハラの内容を説明すること」という不可解な前提条件を付けたことで双方の認識に齟齬が生じています。
 本来は公平な立場かつフラットな状態で聞き取りをするものですが、先に調査対象と聞き取り内容を限定するというやり方には疑問しかありません。こういう体質が離党を余儀なくさせた原因だと考えないのでしょうか?

 標旗の偽造疑惑といいパワハラ疑惑といい、どうして党幹部が岡野議員の問題となると尻込みして「告発されている」「調査チームが」とコメントを避け、玉木代表に至っては、標旗問題を追及した記者に声を荒らげるようにして
「知らないことを聞かないで」と子供のように不機嫌になる始末。

 それもこれも国民民主党に期待を寄せた支持者の熱意に甘えたものでしょうが、その熱心な支持者が今回ばかりは厳しい処分を求めているということは真摯に受け止めるべきでしょう。
 自民党の政治とカネの問題だって、ほとんどの議員が不起訴だったわけですが、野党からの厳しい追及を長期間受けたことで選挙での非公認など責任をとらされたわけです。

 国民民主党に期待する多くの人が、他人に厳しく自分に甘いという旧態依然とした旧民主党の体質とは一線を画し、自らを厳しく律することで、対決を政策議論には持ち込まず、解決のための活動に賛同しているのではないでしょうか?

 岡野議員への対応は、現執行部の覚悟が試されているという認識のもと、来年の通常国会召集までに結果を出すべきでしょう。仮に岡野議員が辞職したとしても、比例南関東ブロックで次点かつ唯一の名簿登載者だった平戸航太さんが参議院比例で当選しているため、党の名簿では繰り上げができないという事情もありますが、ここは党の利益よりも倫理面での理屈を優先させるべきでしょう。
 まさか平戸さんを辞職させ岡野議員の辞職に伴う繰り上げを行い、その代わりに参議院比例の須藤元気さんか大谷由里子さんを繰り上げさせるというウルトラCは使わないと思いますが、とにかく嘘の供述で不起訴となった岡野議員は辞職させるしか信用の回復は無いと思います。

【運営・執筆】竹本てつじ【転載について
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