維新・谷畑孝衆院議員が辞職→美延氏の繰り上げ当選により衆院大阪府第4区は全ての候補が現職に

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維新・谷畑孝衆院議員が辞職→美延氏の繰り上げ当選により衆院大阪府第4区は全ての候補が現職に

 日本維新の会の谷畑孝衆議院議員は1日、大島衆議院議長宛てに議員辞職願を提出した。
 谷畑氏は昨年の1月から体調を崩し療養を続けていたが「体力、気力ともに国会に戻る自信がなくなった」として先週、馬場幹事長に辞職願が出され、馬場幹事長から大島議長に辞職願が提出された。
参考:維新 谷畑孝衆院議員 体調不良で議員辞職願を提出 | NHKニュース

 谷畑氏の辞職願は2日の衆議院本会議で承認された。

大阪府第4区は全員が当選

 谷畑氏の辞職に伴い、比例代表近畿ブロックの党名簿から美延映夫氏が繰り上げ当選となる。これによって、前回衆院選で大阪府第4区から出馬した全員が当選し現職となる。

 前回衆院選では自民党の中山泰秀氏が選挙区当選し、美延映夫氏と清水忠史氏が比例復活もかなわず落選していたが、日本共産党の宮本岳志氏が大阪府知事選出馬のために辞職し清水氏が繰り上げ当選していた。今回の美延氏の繰り上げ当選により、大阪府第4区からは落選者なしの全員当選となった。

 近年の大阪府第4区では2014年の第47回衆議院議員総選挙において自民・中山泰秀氏が選挙区当選、維新・吉村洋文氏と清水忠史氏が比例復活し4人中3人が当選していたが、選挙区3人当選は毎回のように複数区で起きている。
 前回衆院選では福岡県第10区でも3人中3人が当選しており、落選者が出ない比例重複の弊害?が見られた。この福岡県第10区の場合は日本共産党が惜敗率ではなく党内序列で比例順位を決めていたため、惜敗率35.1%で惨敗した田村貴昭氏が復活し全員当選となっている。

 議員辞職による繰り上げ当選は仕方ないとして、2017年衆院選での共産党のように選挙区で圧倒的な得票を得た若い池内沙織氏が党内順位の低さで落選扱いになり、選挙区で戦わない笠井亮氏と選挙区で惨敗した宮本徹氏が比例当選するという非民主的な選挙も行われている。
 有権者ではなく政党が当選人を決める選挙制度は見直さなければならないだろう。

関連:共産党・宮本徹「A判定なのにアベのせいで大学落ちた!」自身は選挙区で大敗落選→党内序列で復活当選に
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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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