タクシー会社がコロナ不況で全員解雇「失業保険の方が有利」←そこそこヤバい案件になりそうなので解説しておく【KSLマガジンvol.12】

KSLマガジン

タクシー会社がコロナ不況で全員解雇「失業保険の方が有利」←そこそこヤバい案件になりそうなので解説しとく【KSLマガジンvol.12】

記事末尾に4月20日の追加取材を掲載、緊急事態宣言全国拡大の対応について

 東京のタクシー会社「ロイヤルリムジン」が新型コロナの自粛の余波で業績が悪化、グループ会社5社の従業員600人を一斉解雇することが報じられている。解雇について同社は「休業手当を払うよりも、解雇して雇用保険の失業手当を受けた方が、乗務員にとって不利にならないと判断した」と説明している。

出典:東京のタクシー会社、全乗務員600人解雇へ 自粛影響 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル

 当初このニュースは「従業員を守る会社」として絶賛されたが、テレビなどでは微妙な扱いになっている。読売テレビの「あさパラ!」ではこの件を「不正受給の可能性がある」と厳しいコメントがあったが、すぐにクレームが入ったのかハローワークのコメントとして「新型コロナで特別な理由があれば特例もある」という趣旨の説明が番組終了間際にあった。

 特定の会社名が出ているので、扱いにくいところもあるのだろうが筆者が取材した経験からするとやはり「不正受給」となる可能性が高く、会社と労基署が話し合いハローワーク(職業安定所)にも相談しておかないと従業員が損をするだろう。

【運営・執筆】竹本てつじ【転載について
◆運営支援をお願いします
各種支援方法の詳細