報道特集・金平茂紀が原爆投下時の知事諭告を捏造「怯むことことなく速やかに各職場に復帰せよ」→実際「怯むことなく救護復旧の措置」


 TBS「報道特集」の金平茂紀キャスターが、広島へ原爆が投下された翌日に出された広島県知事諭告を番組内で読み上げる場面があったが、その内容が捏造ではないかという指摘がなされている。

 金平氏は当時の広島県知事の言葉として「県民諸君よ断じて怯むことことなく速やかに各職場に復帰せよ。戦争は一日も休むことはない」と読み上げ「なんと無慈悲な言葉でしょうか」と批判的に伝えた。しかし、実際は「断じて怯むことなく救護復旧の措置は既に講じられつつあり」というものだった。

原爆で妻を亡くしながら救護活動を指揮

 当時の広島県知事であった高野源進は、原爆投下の当日は福山市へ出張しており難を逃れたが、広島に残っていた家族が被ばくし妻を亡くしている。原爆投下の翌日に高野は以下のような県知事諭告を出しているが、これを金平氏は部分的につなぎ合わせて番組内で読み上げたのだ。

今次ノ災害ハ惨悪極マル空襲ニヨリ我国民戦意ノ破砕ヲ謀ラントスル敵ノ暴略ニ基クモノナリ広島県市民諸君ヨ 被害ハ大ナリト雖モ之戦争ノ常ナリ 断ジテ怯ムコトナク救護復旧ノ措置ハ既ニ着々講ゼラレツツアリ 軍モ亦絶大ノ援助ヲ提供セラレツゝアリ 速ニ各職場ニ復帰セヨ戦争ハ一日モ休止スルコトナシ 一般県民諸君モ亦温キ戦友愛ヲ以テ罹災者諸君ヲ労ハリ 之ヲ鼓舞激励シ其速ナル戦列復帰ヲ図ラレ度シ 今次災害二際シ不幸ニシテ相当数ノ戦災死者ヲ出セリ 衷心ヨリ哀悼ノ意ヲ表シ其ノ冥福ヲ祈ルト共二其ノ仇敵ニ酬ユル道ハ断乎驕敵ヲ撃砕スルニアルヲ銘記セヨ 我等ハ飽迄モ最後ノ戦勝ヲ信ジアラユル艱苦ヲ克服シテ大皇戦ニ挺身セム
— 昭和二十年八月七日 知事 高野源進
出典:高野源進 – Wikipedia

 前述の通り高野は妻を失いながらも負傷者の救護と物資の供給で指揮を執った人物で、県民に対しては「救護と物資の供給が進んでいるので速やかに職場に復帰して欲しい」と訴え、投下の翌日には広島の復興を開始しているのだ。

 軍国主義的な表現も見られるが、これらは当時の時代背景を考えると仕方のない部分もあり、内容的には軍事優先ではなく負傷者の救護と広島の復旧を県民とともに成し遂げようという決意の文章である。金平氏がつなぎ合わせた「戦争ハ一日モ休止スルコトナシ」という部分も前後の文脈を見ると一般県民が罹災者を労り励まし復旧に向かうことを「戦列復帰」と表現したものだ。

 金平氏の行為は「捏造」と断じられ、その報道姿勢を問われるものだ。原爆投下という惨状に、翌朝には復旧に向かって立ち上がった当時の県知事と広島県民を愚弄するのも大概にしてもらいたい。

追記:SNSからの盗用疑惑浮上

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