総裁選で党員投票をやらなかった自民党が負うリスク【マガジン50号】

 安倍総理の辞任に伴う自民党総裁選は、党員投票を行わない形で両院議員総会で決することとなった。

 新総裁の決定方法に関して、自民党内からは若手中堅議員がフルスペックでの選出を強く要望し世論もそれを後押ししたが、結果的にはこれまで前例がないということと日程の都合を理由に受け入れられなかった。県連としての投票先決定には各地で党員投票が行われるケースもあるが、フルスペックを望む議員を納得させるものではなかった。

 一時は党員投票がないことを理由に石破茂氏が出馬を見送るという情報も流れたが、出馬の意思を示した後も党員投票を求めたためネットでは「石破に有利な方式を望んだ」と批判されている。これは間違いではないのだが、党員投票があったとしても派閥の支持を得られなかった石破氏に勝ち目はない。

党員投票見送りで自民党が負うリスク

 党員投票に関しては菅氏の出馬で劣勢に立たされた岸田氏や派閥の議員らも望んでいる。岸田氏に関しては党員投票で得をする要素も少ないと言われているが、現在の政治状況を勘案すると党員投票をやらないリスクは余りにも大きい。

 ネットでは「石破人気は党員以外のアンケート」「党員が民意なのか?」「前例がない」と、ちょっと本質とはズレた持論を展開するものが多いが、こういう人は政局を読むことができていない。ただ石破憎しで党員投票を批判しているだけだ。