神奈川新聞「自衛官にアンケート、憲法9条が自衛官の命を守っていると答えた」→官舎2001戸配布で自衛官の回答は6通、うち9条が守ると答えたのは2人だけ(0.1%)
市民団体「自衛官の人権問題を考える会」が行った自衛隊員の現状を知るためのアンケートについて、神奈川新聞が20日に結果を公表した。
神奈川新聞の記事ではタイトルが『県内自衛官「専守防衛貫徹が任務」 市民団体アンケート』となっており、記事中では自衛隊任務のあるべき姿について6人が「専守防衛に徹する自衛隊」と答えたとされている。また、「憲法9条が自衛官の命を守っていると思うか」かという問いには5人が「思う」と答えたと伝えられている。
県内自衛官「専守防衛貫徹が任務」 市民団体アンケート | カナロコ by 神奈川新聞
「『平和安全法制』施行以後、仕事にどのような変化があったか」という問いには、自衛官4人が「特に大きな変化はない」と回答。「自衛隊任務のあるべき姿は何と考えるか」には、自衛官4人、家族2人の計6人が「専守防衛に徹する自衛隊」と答えた。「憲法9条が自衛官の命を守っていると思うか」には、自衛官2人、家族3人の計5人が「思う」と回答した。自由記述には、「人員が減っても役割や任務は増加傾向で、隊員の負担が大きくなっている」(自衛官)、「最近の情勢を見ると危険な場所に行く可能性がある。もし行くことになったら自衛官はやめてほしい」(家族)などの声が寄せられた。
憲法9条が守ると答えたのは0.01%
市民団体と神奈川新聞の政治主張に沿った解答だけがピックアップされているように見えるが、そもそもこのアンケートにほとんどの自衛官が回答をしておらず、自衛隊官舎2001戸にアンケートを配布して回答したのは自衛隊員本人からが6通(海自3人、陸自3人)、家族からが4通の計10通だった。回答率0.5%で、そのうち4割が自衛官ではなく家族からの回答だ。
県内自衛官「専守防衛貫徹が任務」 市民団体アンケート | カナロコ by 神奈川新聞
アンケートは横須賀、大和、綾瀬各市内の自衛官官舎2001戸に3月にアンケート用紙をポスティング。返信は自衛隊員本人からが6通(海自3人、陸自3人)、家族からが4通の計10通だった。
これはアンケートが成立したとは言えず、市民団体の運動に賛同しない自衛官のほとんどが参加していない。現職自衛官からの回答が6通しかなく、そのうち憲法9条が命を守ると答えたのは2人で配布に対する回答率は0.1%だ。極端な少数意見を自衛官の声として堂々と発表するのは如何なものか。
次回は是非とも「憲法9条と専守防衛の貫徹が自衛官の命を危険に晒していると思うか?」という問いで、どれだけの自衛官が「思う」と答えるか試して欲しい。
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