デマに注意「ホワイトハウスに日本政府内の中国韓国スパイの調査を要求する請願署名」←この請願署名サイトの正体と作成者の嘘【マガジン68号】
ホワイトハウスに対して日本政府内の中韓スパイを調査するよう求める請願署名が拡散されているが、これは売国行為であり危険であることは別記事で指摘した通りだ。
当サイトの記事を読んで署名への反対に回った賢明な人がいる一方で、日本政府がだらしないからアメリカの介入を請願することに「仕方ない」とする戦後の自虐史観ののように意固地になるものもいる。
全記事では請願署名の危険性について解説したが、今回は根本的な「署名サイト」の正体と、賛成派が流すデマについて指摘する。
悪意の日本人が作成した可能性
まず結論から言って、あの署名がアメリカ政府からのメッセージだというのは嘘だ。アメリカ政府が運営しているが、投稿して署名を集めるのは一般人。投稿内容も不自然で、日本に対してネガティブな虚偽内容が含まれている。Google自動翻訳の誤訳で誤解している人も多い。
署名サイト自体はオバマ時代の民主党政権で作成されたもので、10万筆で約束されているのは「公式回答」だけである。今回のような内政干渉と外交官特権に関わりそうな無茶な要求には「お疲れ様、参考にします」とホワイトハウスから返事が来ればマシと言ったところだ。
日本政府がスパイ防止法の起草に反対したという事実も無く、あの民主党政権ですら政府として関連する法案を提案している。それでも共産党や社民党などの強烈な反対運動は他の法案を見てもわかるように過激で、国民の理解を得るのも難しく完全な「スパイ防止法」が実現していないのは事実だが。
内容からして日本の政治に詳しくも無く、自虐的な目で日本を見ている人の勝手な妄想投稿であり、日本の属国意識をアピールし貶める悪意すらも考えられる。
過去には辺野古土砂投入反対に利用された
この署名サイトが突然浮上したなどというデマが流れているが、前述の通りアメリカ民主党政権時代に作られたものだ。日本で話題となったのは2018年に辺野古基地移設に伴う土砂投入に反対して、ハワイから来た詐話師のようなロブ・カジワラが署名を開始したことだ。この時の結果がどうなったかはあまり知られていないが、その結果を見れば本気で署名を集めている人は自分が恥ずかしくなるだろう。
以下に、その結果と署名サイトの正体について解説する。