【参院広島再選挙】立憲がフリーアナの女性を擁立→党名隠し無所属で出馬、広島での立憲事情【マガジン87号】

KSLマガジン


 河井案里氏の当選無効に伴う参議院広島選挙区の再選挙(4月8日告示、25日投開票)に、立憲民主党広島県連は14日、福山市在住のフリーアナウンサー宮口治子氏(45)を擁立することを決定した。

 多くの政党から支持を得るために公認ではなく推薦候補とし「無所属」での出馬となる。

党名隠し、広島で立憲は通用しない

 ある程度予測はしていたが、やはり立憲民主党公認ではなく「無所属」となった。2019年の参院選で森本真治氏をトップ当選させた「結集ひろしま」を確認団体として戦うとのことだが、立憲民主党が選任して擁立している以上は党名隠しと見られても仕方ないだろう。国民民主党や共産党の支持を得るため公認を避けたらしいが、広島では立憲民主党の看板が通用しないという現実が最大の理由だろう。ただし、ここで党名隠しをすると春解散も噂され年内には必ず実施される衆議院選挙での不戦敗を認めるようなものだ。

 メディアでは河井夫妻への憎悪が広島で渦巻いて自民党へ逆風が吹いているように演出されているが、昨年8月の三原市長選挙では自民党推薦の新人が圧勝し、自民党政治を徹底批判した対立候補は前回よりも大きく票を落としている。これは実際に広島県内を取材すれば分かることなのだが、自民党への逆風というよりも党内での候補者選びと立て直しを求める厳しい声があるだけで、多くの人が自民党支持であることに変わりないというのが現実。

 宮口氏の前に出馬が検討された郷原信郎弁護士が出馬を辞退した理由も、2019年の参院選を巡る買収事件に関与したとされる面々が今回の再選挙に協力しており公平ではないと説明している。ようするに広島自民は分裂しておらず、情勢は自民優勢のままという判断なのだ。

 立憲民主党の広島県連の立ち上げ街宣も取材したが、救いようのないレベルで市民に無視され福山哲郎幹事長が登壇しても足を止めるものは少なく散々な結果だった。

 宮口氏が勝つためには共産党の動員力で盛り上がりを演出し、国民民主党からの推薦をえることにより連合からの支持を固めることが絶対条件である。2019年の参院選でトップ当選した森本氏は自民党支持者からも票を奪っていることから、今回もどれだけ保守層を揺さぶることができるかがカギだ。だが、現実問題として河井夫妻事件への怒りは県民の間では冷めつつあり、前回の官邸と党本部の「仁義なき戦い」ほどの混乱が起きるとは思えない。それでも「結集ひろしま」の前回実績は侮れず自民党も警戒はしているだろう。

 宮口氏のもう一つの懸念材料は、すでに一部ネット上で話題になっているが「経歴が全く不明」ということだ。今回の擁立決定を受けての各社報道を見ても書いていることが曖昧で、しっかりとした経歴や活動実績を本人が早くリリースしなければ信用は得られない。

報道と経歴がマッチしない謎

 当サイトで調査してみたが、少し報道とは異なる経歴であることが判明している。少なくとも我々が知る宮口氏はフリーアナウンサーではなく、別の活動で知られた人物なのだが、そこには報道が焦点を当てないのが謎だ。