ロシア人スパイが出頭要請を無視して出国 逃げられたのか?逃がしたのか?【マガジン106号】

KSLマガジン



 ロシア人スパイに渡す目的で軍事技術などに関する文献を不正に入手したとして、神奈川県座間市の70歳の男が逮捕された事件で、ロシア人スパイの男性が警察の出頭要請を無視して羽田空港からロシアに向けて出国した。

軍事関連の文献不正入手事件、ロシア人“スパイ”が出頭要請を無視して出国|TBS NEWS
 この事件は、宮坂和雄容疑者(70)がおととし、在日ロシア通商代表部の男性職員(40代)に渡す目的でアメリカなどの軍事関連の文献8点をデータベースから不正に入手したものです。宮坂容疑者は容疑を認め、「30年にわたり文献を提供し、1000万円以上稼いだ」と供述してるということです。

 男性職員はロシアの情報機関員、いわゆるスパイで12日朝、神奈川県警の出頭要請を無視して、羽田空港からロシアに向けて出国しました。ロシア側は30年にわたりおよそ15人が飲食店や公園、寺の境内などで宮坂容疑者と接触していたとみられています。

逃げたのか?逃げられたのか?

 この問題はネット上で「スパイ防止法が無いからだ」と言われている。日本にはスパイを取り締まることを主目的にした法律がなく、今回のケースで言えば70代の日本人男性が不正に文献を入手した電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕されただけで、受け取ったロシア人スパイに関しては容疑が固まらず逮捕状が出ていない。出頭要請を無視しただけでは出国を阻止する術はなく、警察が間抜けだったわけではない。

 何らかの形で足止めすることはできたのかもしれないが、出国を許したのはスパイを取り締まる法律が存在しないこと以外に特別な事情があった可能性が高い。