高市早苗政調会長は大正解!政策・法案を打ち出す責任者としてテレビ討論、選挙の顔に【マガジン132号】

KSLマガジン



 自民党は1日、臨時総務会を開き岸田文雄新総裁の下での新体制を決定した。総裁選で大躍進し衆院選の顔となることが期待された高市早苗氏は、自身二度目の政務調査会長の要職に就くこととなったが、これに対して高市氏の支持者らからは不満の声が上がっている。

 政調会長は党4役の一角、党としての政策や法案を打ち出す責任者であり最重要ポストである。これがなぜか一部の保守系論客が「つまらない」「外務大臣が適任」などと閑職であるかのような不満をSNSで漏らしたことで、それに同調する一般アカウントが大騒ぎをしている。素人ならまだしも、ジャーナリストなどが政調会長のポストを軽んじていることに驚く。

 高市氏はすでに衆院選の公約を組み立てる作業に入っており、時期的に見ても岸田新政権での華々しいデビューが待っている。高市氏の能力と突破力からして並みの政調会長に納まるとは思えず、ある意味で自民党は高市路線で進んでいくことにもなる。

外務大臣では能力が生かされない

 高市氏が外務大臣に就任したところで、対中政策を独自に打ち出す権限はなく、あくまで政権の意向で動くネゴシエーターの役割でしかなくなる。それならば高市氏に自民党の政策・法案を打ち出す責任者として辣腕を振るってもらい迅速に物事を進めてもらう方が有益だ。

 一部では高市氏を外務大臣にして中国の王毅外相と対決させたいなどと、まるで子供のような願望を披露している人もいるようだが、閣内にいる外務大臣が独断で対中政策を決めることなどできるわけがなく、王毅外相と対峙したころでそれはお気持ちの問題で何の効果もない。ここは国防部会や外交部会を含む多くの部会・調査会など束ねる政調会長として、政策方針の段階から高市氏の能力を生かす絶好のチャンスだ。

テレビ討論で選挙の顔に

 この時期に高市氏が政調会長に指名されたことには他にも大きな理由がある。

 総裁選戦を通じて高まった高市氏の人気を、迫る衆議院で最も生かせるのが政策論争の場である。特にこの時期はテレビ討論で各党の政策責任者が一同に会すことになり、そこで政策の責任者である高市氏が野党の「顔」をバッサバッサと斬っていく様が自民党の支持拡大に寄与するのです。高市氏を支持した人なら疑う余地はないと思うが、政策をテーマにした論戦で、高市氏が負けることなど想像もできません。

 ここで下手に若手などを起用して、テレビの餌食になってもらっては困るのです。ネットでの人気が高かった高市支持者が最も敵視した「テレビしか見ない層」に対して自民党の政策をアピールし、野党を論破する大役を他の誰に任せられるというのか。岸田新総裁も抜擢の理由に「弁舌力」を挙げている。

 高市氏がネットだけでなく、テレビまでジャックすればもう敵はいません。将来的には人気、実力ともに無敵の総理総裁となるでしょう。

煽るだけの論客はもういらない

 総裁選中にはどの情勢調査ともマッチしないデタラメ情報で「高市氏有利」などと嘘を垂れ流した人は誰だったのか。河野太郎氏を有力視したテレビ論客が散々と叩かれているが、高市総裁誕生を喧伝していた保守論客も同罪ではないだろうか。

 

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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