朝日新聞が萩生田光一氏に詫び状、自民党役員人事を巡り官房長官内定の誤報
マスコミ・報道
岸田文雄新総裁体制による自民党役員人事を巡り、朝日新聞デジタルが30日に「官房長官に萩生田光一文科相」と誤報を流していた問題で、同社政治部長が文科大臣室に詫び状を持参していたことがわかった。
実際に発表された官房長官人事は松野博一元文科相であった。
細田派幹部からのリーク情報
萩生田氏のブログによると、朝日新聞の誤報により、お祝いの電話やメールが殺到して業務に支障をきたしたようだ。裏取りに大臣室を訪れた朝日新聞記者にも「何も聞いていない」と否定していたにもかかわらず内定の誤報を打たれたという。
参考:■はぎうだ光一の永田町見聞録:■岸田新総裁誕生 – livedoor Blog(ブログ)
朝日新聞の詫び状の文面と、松野氏の官房長官起用を伝える記事を見る限りでは、実際に萩生田氏内定の情報を細田派幹部がもたらしているようだ。
参考:官房長官に松野博一元文科相を充てる方針に 萩生田氏起用は調整難航:朝日新聞デジタル
内定情報とは言え誤報を打てば朝日新聞の信用にかかわる問題であり、単なる予想で記事にしたとは考えにくい。萩生田氏本人が否定しても、本人に伝わる前の段階で細田派幹部からリーク情報を得て「確実」と判断したのだろう。実際に検討段階で萩生田氏の名前は不確定情報ながら流れており、週2回の大臣記者会見での受け答えを見ていれば、スポークスマンとしての萩生田官房長官は"アリ"と思われた。
悪意はなかったとはいえ、少し先走り過ぎた報道であったのも事実。表現的にも「方針を固めた」とするもので、確実な裏取りができた情報と読者を誤認させるものだ。決選投票にもつれ込んだ今回の総裁選の動きからして、細田派から人事での要望があったことは想像できるが、そこからの情報には願望も含まれていることを考えるべきだった。
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