国民民主党が参院複数区全てに候補者擁立、1人区にも積極的 衆院選で野党共闘限界「1対1で勝てる構図は崩れた」【マガジン139号】

KSLマガジン



 国民民主党の玉木雄一郎代表は11日の記者会見で、来年の参議院選挙に向け複数区では全選挙区に候補者を擁立し、1人区でも積極的に候補者を擁立する方針を明かした。候補者は全国から公募するという。

 玉木代表は野党共闘での候補者調整に関して「1対1の構図に持ち込めば勝てるという構図は崩れた」と述べ、衆院選で各党との候補者調整を優先し積極的に候補者を立てなかったことを反省点に挙げた。

 これにより立憲民主党と同選挙区で争うことが不可避となり、立憲民主党関係者からは「与党に利する」と早くも懸念の声が出ているようだが、立憲民主党の候補が最優先される調整に協力した結果として、国民民主党は思うような議席獲得ができず立憲民主党も現有議席を割っている。

 共闘は国民民主党に利点なし

 結果的に野党共闘は、立憲民主党の一部のベテラン議員が生き残るためだけに利用され、共闘野党全体としては議席を減らして自民党の絶対安定多数を許している。

 合流新党においても、国民民主党から参加した新人支部長が冷遇されるケースが目立った。共産党との距離感を巡る議論においても、国民民主党の「非自民非共産」が鮮明になった以上、これまでの野党共闘の枠組みは崩壊したと言っていい。こうなれば国民民主党が独自に候補者を立て「非自民非共産」の勢力を築き上げるほうが、有権者にとっても明確な選択肢になりうる。