維新を警戒か?蓮舫氏を参院選東京選挙区で公認した東京都連が2人目の候補者を公募し予備選へ、現職の小川敏夫氏は反発

政治・社会



 立憲民主党東京都連は15日、今夏の参院選東京選挙区に擁立する2人目の候補者を公募し、予備選挙で選出する方針を発表した。改選を迎える蓮舫参院議員はすでに公認されているが、参議院副議長就任に伴い立憲民主党会派を離脱し無所属となっている小川敏夫参院議員には公認を出しておらず公募に応じるしかない。小川氏からは「都連に公認権はない」と抗議があったという。
出典:立民都連、予備選で参院選東京選挙区候補選出へ 改選小川敏夫氏「都連に公認権ない」と抗議 : 日刊スポーツ

維新に勝てる候補者を模索か?

 常識的に考えて、不祥事でも起こさない限り現職に公認を出さないということはありえない。別の有力候補が現れた場合に情勢調査結果などを踏まえて協議することはあるが、公募してまで現職の公認を渋るのは異例だ。

 立憲民主党の東京都連は、これまでの党分裂でも参議院は比較的一枚岩で動いており国民民主党など他党と議席が割れることがなかった。衆院選でもその力を維持しており、蓮舫氏も知名度的に当選確実だろう。一方の小川氏に関しては、前回改選の結果などを見ると当落線上で厳しい状況にあるのも事実だ。

 小川氏は定数が5から6に増えた2016年の改選で、最後の6議席目に滑り込む厳しい戦いであった。また、2019年参院選では立憲民主党が塩村あやか氏と山岸一生氏で2議席を取りにいったが、予想以上に票が塩村氏に偏り、日本維新の会の音喜多駿氏に山岸氏が競り負けるという結果となっている。着々と東京進出を勧めている維新が今夏の参院選でも東京選挙区で票を伸ばすものと見られ、これに対抗するには73歳と高齢の小川氏では厳しいと判断したのだろう。

 2議席目を取るためには、蓮舫氏への票の偏りも課題となるため、党内で支持される候補者を選ぶ必要がある。そのための予備選挙でもあるのだが、小川氏が無所属で強行出馬した場合はさらなる票割れが起きてしまう。前回改選では民主党を離党した横粂勝仁氏にも票を食われていることから、同じようなことになりかねない。

 維新の東京進出に対しては、菅直人元総理も警戒して猛烈な攻撃を仕掛けている。立民と維新の熾烈な争いが予想される東京選挙区において、やはり小川敏夫氏では戦えないというのが都連の本音だろう。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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