いつもの癖?市井紗耶香が参院選出馬辞退を表明→立民・逢坂代表代行「党本部は聞いてない」辻元清美の参院選比例代表出馬が影響か?
タレントの市井紗耶香が24日、夏の参議院選挙の候補予定者を辞退することインスタグラムで発表した。市井氏は昨年の8月、立憲民主党の比例代表で次期参院選に挑戦することを表明していた。
参考:市井紗耶香インスタグラム「sayakaichii」
理由としては「子育てと選挙活動を両立していくことの厳しさ」とし、立憲民主党からも理解は得られているような書きぶりだ。しかし、逢坂誠二代表代行は25日に記者会見で「党本部としては聞いていない」「どういうご事情でSNSで発信したのか」と述べ、大西健介選対委員長が直接面会して事情を聴く予定となっていることを明かした。
投げ出し癖は昔から変わらない
市井氏の投げ出し癖は有名で、シンガーソングライターになりたいと宣言しモーニング娘。を脱退した時も、結局は元メンバーの中澤裕子とフォークソングのアイドルユニットで再デビューしている。その後は別の音楽ユニットを結成するが、シンガーソングライターとは全く無縁の活動内容で作詞はカップリング曲のみ。ソロデビューもするが2カ月後には「幸せを探したい」と謎の言葉を残して引退している。これが再デビューから僅か2年程度の出来事である。(2001年10月~2003年11月)
2009年に芸能界に復帰するが、元モーニング娘。でありながら「大人AKBオーディション」に応募して最終選考で落選する。これを受けて「有吉反省会」の禊(みそぎ)企画として、温浴施設などで働く48歳以下の女性で構成された「OFR48(おふろフォーティーエイト)」に参加する。本人もやる気があるかのような印象であったが、活動したのは番組の撮影時含めて3回のみで、加入から3カ月後の2回目講演で突然脱退を表明してしまう。バラエティの企画とはいえ酷すぎだ。
このひとの投げ出し癖を挙げたらキリがないのだが、2019年参院選でも特に政策的な準備もせず党本部にすべてをお膳立てしてもらっての活動だった。出馬会見での中身の薄さが笑いのネタにされたが、昨年の8月に次期参院選に出馬する意向を会見で示した時も「これから勉強する」と自信満々に述べ、この2年間は何をしてきたのかと思う惨状だった。
辞退せざる得ない事情も
市井氏が出馬辞退をインスタグラムで発表したのは、同党の辻元清美前衆院議員が参院選の比例代表で出馬する方向であることが報じられた翌日だ。市井氏は前回参院選では次点落選しており、こうやって衆院選落選組が比例代表に投入されると、また同じように落選の憂き目を見ることになる。
ここでポイントなのが、市井氏は2019年参院選の当選名簿順で次点にあることだ。参議院任期は6年なので2019年に立憲民主党で当選した比例代表議員が辞職すれば繰り上げ当選の可能性がある。衆院選落選が比例代表を圧迫する可能性のある選挙に無理して出るよりも、鞍替えや転出・議員辞職を待っていれば議員になる確率が高い。議員活動に飽きてる感のある須藤元気議員あたりは狙い目だろう。
これらをすべて計算していたとは思えないが、立憲民主党が泥船化している状況で、投げ出し癖のある市井氏が出馬辞退したことはこれはこれで必然と言える。
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