ノーマスクで離陸遅延させた市議に辞職勧告決議へ 谷本市議「被害者であるという認識でございます」

政治・社会



 今月6日に釧路空港から羽田空港に向かうAIRDO(エア・ドゥ)の機内でマスク着用を求めらながら、それを拒否したことで離陸が1時間遅れ機内から降ろされた広島県の呉市議・谷本誠一氏(65)に、呉市議会の政治倫理審査会は22日、市の品位と名誉が損なわれたとして辞職勧告決議案を提出することを全会一致で決めた。

 谷本誠一市議は「マスクを着用しないことで執拗(しつよう)に迫られた。被害者であるという認識でございます」と述べている。
https://youtu.be/GKEK8KPca2Q

他者の権利を侵害する行為

 陰謀論者として有名だった人物が、市議選で6選も果たしていることに地方議会の闇を感じる。谷本市議は憲法を引き合いに出して自身の正当性を主張しているが、当然ながら同乗する他者の人権も憲法は保証しており、それらが衝突した場合に乗客の安全を優先して機長が降機を命じることは間違っていない。

 自身の権利だけを主張し他人の権利を侵害する人間は市議として不適格だ。選挙で選ばれたとはいえ、こういうトラブルを起こした事実をもって辞職勧告決議案が提出されることは当然と言える。

関連:マスク着用拒否で離陸前の旅客機から降ろされた呉市議「マスク着用強制は憲法違反。人権侵害を訴えることは公益にかなう」同行者が機長からの命令書を公開
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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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