検証!立憲・石垣のりこ議員「ゼロコロナはもう1年前、ワクチン普及してなかった」→普及後も枝野氏は国会で「我々のゼロコロナ戦略を取るしかない!キリッ」

政治・社会



 立憲民主党の石垣のりこ参院議員は18日、立憲民主党が主張した政策『ゼロコロナ』を自民党の茂木敏充幹事長に批判されたことにツイッターで苦しい言い訳をしている。

 茂木幹事長はゼロコロナ政策について「やっているのは、中国、北朝鮮、それから我が国の立憲民主党だけだ」と批判したが、石垣氏はこれをツイッターで引用し「ゼロコロナはもう1年前、オミクロン株どころかワクチンも普及しておらず、重症化率の高いデルタ株流行時の対策案」と説明している。


ワクチン普及後もゼロコロナゴリ押し

 石垣氏は党がゼロコロナを発表した時期について、ワクチンが普及していなかったと説明している。ゼロコロナが正式に発表されたのは2021年3月であり、確かにワクチンは普及していなかったが、その2週間前の2月14日にはファイザー社製のワクチンが薬事承認され17日には先行・優先接種が開始されている。この時点でのゼロコロナを打ち出したことで立憲は世間の笑いものになっていたのだ。

 さらに、ワクチンの1回目接種が行き渡り始めた7月になっても、当時の枝野幸男代表が衆議院厚生労働委員会で「我々が提起しているゼロコロナ戦略を取るしかない」とゴリ押ししていた。

第204回国会 衆議院 厚生労働委員会 第29号 令和3年7月7日
○枝野委員 ハンマー・アンド・ダンスをする水準が、もっとゼロに限りなく近いところでやるという、我々が提起しているゼロコロナ戦略を取るしかないということを申し上げて、同僚議員に質問を、時間を譲りたいと思います。
 ありがとうございました。

 ゼロコロナは不評で方々から批判されたが、これを意固地に間違いを認めずこっそり封印して10月の衆院選に突入している。名称変更をして、説明もやんわりと変えるという姑息な手段だ。
参考:立憲「ゼロコロナ」見直し論 名称「誤解招く」、封印の方向:朝日新聞デジタル

行動緩和、法改正で温度差 自公は治療薬、立・共は大規模検査―コロナ対策【21衆院選】:時事ドットコム
 これに対し、立民の枝野幸男代表は20日、仙台市の街頭演説で「症状のない感染者を見つけるのはPCR検査しかできないが、政府は腰が引けている。本当にリバウンド(感染再拡大)を止められるのか」と批判。衆院選公約には、従来の「ゼロコロナ」は明記しないものの、「誰でもすぐ受けられるPCR検査」に加え、現行の水際対策より厳格な「全入国者に対するホテルなどでの10日以上の隔離」を盛り込んだ。

 石垣市の説明は正確ではなく、それどころか誤りと断言していいだろう。立憲がゼロコロナを打ち出したのはワクチン接種が始まった時期であり、接種開始後も撤回せず6月に内容を改定し、その後もゼロコロナを党として提唱している。
参考:立憲民主党「zeroコロナ」戦略 – 立憲民主党

 衆院選前などは2回目接種まで普及していた時期。その時点でもゼロコロナを撤回していなかったのに、まるで2020年3月のピンポイント政策であったかのような説明は卑怯ではないか。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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