【独自】世界日報への福島瑞穂党首インタビュー掲載は誤解、取材で判明した真相は?志位委員長の世界日報社書籍登場も調べてみると?

政治・社会



 旧統一教会と関係する新聞『世界日報』に、社民党の福島瑞穂党首のインタビューが掲載されていたことがネット上で話題となっている。

 掲載されたのは平成22年6月24日付けの誌面で、タイトルは「参院選をどう戦う 党首インタビュー」となっており党本部で撮影された写真も掲載されているが、これは誤解によるもので福島党首は世界日報社の取材を受けていないようだ。



世界日報社担当者に聞いてみた

 当サイトが世界日報社に取材したところ、この記事は形式からして、おそらく時事通信社の配信記事とのことだった。掲載されていたことは事実であるが、福島党首は時事通信社の取材を党本部で受けただけで、世界日報社には関与をしていないようだ。広報担当者によると、同月19日付の自民党・谷垣総裁(当時)から始まって、最後がこの24日付の福島党首となっていたという。

 この記事が拡散された経緯は、元都議がフェイスブックに立憲民主党の岡田克也、枝野幸男、安住淳衆院議員がインタビューを受けていた実際の誌面として掲載したところ、コメント欄で「福島瑞穂も」と指摘があったことが事の始まりのようだ。またツイッターで拡散したアカウントは「通信社の可能性」を付記していたが、転載される過程で世界日報の直接インタビューということになったようだ。

 福島党首が旧統一教会と関わった事実はなかったが、通信社が多岐にわたる媒体に記事を提供していることで、政治家が特定団体と関わるメディアを避けることは極めて難しいということが分かる。

志位委員長が世界日報書籍に登場?

 他には、日本共産党の志位和夫委員長が世界日報社の書籍に登場しているという情報も流れているが、これはラジオ日本の番組『政界キーパーソンに聞く』に出演した際の発言が書籍に再録されたものである。たまたま出版社が世界日報社だっただけで、福島党首と同様に志位委員長は世界日報社の取材を受けたわけではない。

 書籍化の際に著作隣接権の問題で連絡があった可能性はあるが、同書シリーズは世界日報社とは別の出版社も書籍化しているようで、確認できる範囲では「ラジオ放送15周年特別記念版」と「part 17」だけが世界日報社となっている。これをもって志位委員長が旧統一教会に関与していたと指摘するのは無理筋かもしれない。

 いずれにしても、こういった複雑な経緯と事情が絡むこともあり、自民党にだけ魔女狩りのような糾弾をしているとマスコミも野党もブーメランを食らうことになるのだ。

追記:8月25日の『虎ノ門ニュース』でジャーナリストの有本香氏が取り上げ「ズブズブ」などと批判。誤りであることを本人にリプライしたが開き直り謝罪撤回する気がない模様

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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