G7総理会見での「逃げるんですか?」はユーチューブ再生目的か 露骨なチャンネル誘導も効果がでない理由【マガジン215号】
KSLマガジン
広島平和公園で行われた主要7カ国首脳会議(G7サミット)の議長国会見で、終了後に立ち去ろうとした岸田文雄総理に「逃げるんですか!」と声を掛けたフリーの記者がSNS上で批判されている。
批判されているのは元朝日新聞記者の尾形聡彦氏で、2022年7月にYouTubeチャンネル『Arc Times』を立ちあげた人物だ。東京新聞の望月衣塑子記者をキャスターに迎え、津田大介氏ら著名人をゲストにするなど精力的に活動してはいるが、その力の入れように対して再生数は伸び悩んでいる。
G7での声かけ「逃げるんですか!」は、このYouTubeチャンネルへの誘導が目的だったという指摘もあり、事実として尾形氏や望月氏がツイッターで盛んにこの話題に言及し動画へのリンクを貼っている。それでも再生数はあまり伸びておらず、少ない月の純粋な広告収益は月平均で10万円前後と見られる。
YouTubeがバズる仕組み
メディア運営する以上はある程度の宣伝は必要で、言葉は悪いが「売名」も絶対に悪だとは言えないだろう。しかし、こういった行為も成功してナンボであって、失敗した時の叩かれ具合は今回の尾形氏への批判を見れば分かるとおり失うものの方が大きい。
尾形氏に限らず、YouTubeをSNSで盛んに宣伝している人は多いが、その効果は極めて低い。筆者のチャンネルでも最大で月間350万回再生されたが、そのうちツイッターからの外部リンクは1%にも満たないもので、フォロワー向けにお知らせ程度の投稿はしているが、ツイッターでバズったところで再生数にはほとんど影響しないことが判明している。
では、著名人でもない筆者のチャンネルは、どのような経路で月間350万回再生もされたのか?
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