野田佳彦元総理のビラ配り動画「めっちゃ無視されてる」これを嘲笑する連中の愚かさ、新興勢力に追い抜かれる未来【マガジン217号】

KSLマガジン



 立憲民主党の野田佳彦元総理が街頭でビラ配りをする動画が話題となっている。

 行きかう人々がビラを受け取っていない様子で「めっちゃ無視されてる」とコメントが付けられている。他のアカウントも当初はこれを引用し嘲笑するかのようなコメントをしていたようだが、この様子をネガティブに捉えるのは政治活動というものを根本的に勘違いしている。

 なぜ野田佳彦はなぜ連勝するのか?

 野田元総理のビラ配りは政治活動の基本。動画がいつ撮影されたものか不明であるが、地盤とした千葉4区が新区割りで「新千葉4区」と「14区」に分割されたことにより野田氏は「14区」を選択、新4区を託した新人を応援するためのビラ配りと思われる。

 野田氏は中選挙区制の旧千葉1区で初出馬しトップ当選、小選挙区制となった千葉4区では1996年の選挙は惜敗したが、それ以降の選挙において常に選挙区当選をし8連勝となっている。離合集散を繰り返し衰退する野党の中で、常に圧倒的な得票で自民党候補に勝っているのだ。

 この強さの源となっているのが街頭でのビラ配りなのだ。誰も受け取っていないように映るかもしれないが、そもそも政策ビラ配りにはティッシュ配りのように受け取る側のメリットがなく、ほとんどが無視される。それどころか目の前で破り捨てられ罵倒されるなど精神的にもキツイ活動だ。

 一部の政治家で勘違いしているひともいるようだが、政治活動はファンクラブのように既存の支持者を集めても票はまったく増えない。野田元総理のように、無視されるような状況こそが新規の支持を掘り起こす絶好の機会であり、そういう人たちにこそ自分の政策を訴えるべきなのだ。また、無視しているように見えても「野田佳彦」という顔と名前は記憶に残るわけで、選挙となれば"知っている名前"を投票用紙に書くというのは当然のこと。無視されながらも挨拶を繰り返す姿は印象が良い。

 れいわ、参政党が伸びる理由

 一見、古臭い手法に思えるが、れいわ新選組などは徹底した街宣活動とビラ配りで支持を伸ばし次期衆院選でも成果を出す見込みとなっている。新興勢力の参政党も一部の勘違いした党員を除けば、選挙とは関係なく党勢拡大のビラ配りを行っていた地域では統一地方選で結果を出している。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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