橋下徹さん「名誉毀損で訴える」日本誠真会の吉野敏明党首「ハニトラ写真ある、維新もまるごと」演説動画が拡散、維新からも抗議【KSLチャンネル】

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 元大阪市長で弁護士の橋下徹さんが、日本誠真会の吉野敏明党首を名誉棄損で訴える意向を示しました。問題となったのは5月6日に大阪市内で行われた街頭演説で、吉野党首が橋下さんを名指しして中国でハニトラにかかっているという趣旨の発言を行い、日本維新の会に対しても「まるごと接待に行くようになってしまった」と語る切り抜き動画がXで拡散されたことです。
 この動画を引用した吉野党首は「よしりんが、橋下徹のハニートラップを暴いた動画が、500万再生を超えてる」と投稿したしています。動画は編集時点で200万回再生を超えていて、かなり拡散されているようです。


 橋下さんはこの吉野党首の投稿を引用し「編集された動画かと思い一呼吸置いてたが、本人がリツイートしてるので、本人発信と確定。面倒くせえけど名誉毀損で訴えるわ。こんなやつらが政治家になるのは納税者として許せん。」と名誉棄損で訴える考えを明らかにしました。


維新からも抗議の声

 日本維新の会では岩谷良平幹事長が吉野氏に対して「動画の内容は日本維新の会に対する事実無根の誹謗中傷であり、党として厳しく対処します。」と橋下さんと同様に対応を行うことを明らかにしています。


 また、橋下さんの元秘書で中国にも同行していた同党の奥下剛光衆議院議員も「嘘です。SPさんと1日17時間位一緒に付いてましたがそんな事は有り得ません。証拠を提示して欲しいですね、ここまでハッキリ言われてるなら。日時も明確に。当時の日程も全部残してますからそれである程度判るかと。」と当時の記憶から否定をしています。


 吉野さんは参政党時代から根拠のない話をして、神谷さんが謝罪に追い込まれることがありました。参政党を離れて自身で党を立ち上げてからは、もう誰も止めるものがいないので言いたい放題です。
橋下さんからの訴訟予告に吉野党首は「徹底的に受けて立ちます。是非、やってないことを証明してください。訴状、待ってます。」と余裕を見せています。

 何か勘違いしているようですが、橋下さんがハニトラにかかったということを立証する責任は吉野党首側にあります。吉野党首に情報をもたらしたとされる人物が信用に値し、信じるに足る真実相当性があったのかという点は争われると思いますが、政治団体の代表として街頭演説で発言しているので本人の責任を免れるのは難しいでしょう。

 自民党から共産党まで思想に関わらず取材して多くの政治家さんと会う機会がありますが、この吉野という人だけは参政党時代から追いかける気にならない人でした。
 参政党関係者の発言には度々、ツッコミを入れている私ですが、ほとんどのひとが自分なりに信じたことを語っているだけでさほど嫌悪感もなく、政治活動を真面目にやるというところは尊敬できるんですが、このひとだけは他の人とは違う異様なものを感じていました。

元動画投稿者の責任は?

 実際に名誉棄損で訴えられたら吉野党首に勝ち目はないと思うんですが、この動画の出元まで橋下さんが対処するか気になるところです。
 おそらく画角からしてYouTubeチャンネル「まなびばLIVE」からの切り抜きでしょう。演説でどんな発言があるかは予見しがたいので、配信を行ったことは問題ないですが、この「ハニトラ」をタイトルに含めた編集動画をわざわざアップしていることは問題です。
 実際の演説配信は5月6日ですが、これを5月24日(タイトルに18日は間違い?)になって自身のチャンネルに切り出しているわけです。これは問題となったX投稿が前日にバズったことで便乗したものと思われますが、40万回以上も再生されコメント欄では橋下さんへの批判であふれています。

 まず発言した吉野党首の責任、それを拡散したXの投稿者の責任、さらに自身の配信からわざわざ再編集して「ハニトラ」をタイトルに入れて拡散したYouTubeチャンネルの責任。この三者に大きな問題があると思われます。

 上海電力デマといい再生数になるデマで稼いだお金より、賠償金が大きくなることを願います。

【運営・執筆】竹本てつじ【転載について
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