れいわ新選組・渡辺てる子「消費税は8%から10%で25%の引上げ率」基本的な算数ができていないと話題に
7月の参院選で、れいわ新選組から立候補した渡辺てる子氏のツイートが話題となっている。基本的な算数ができていないことを恥ずかしげもなく披露しているのだ。
10月1日から東京の最低賃金が985円から28円引上げで1013円になる。引上げ率は2.84%。
消費税は8%から10%で25%の「引上げ率」。アベさん「最賃を引き上げた」と威張らないで欲しい。消費税の「引上げ率」はその10倍なのだから。10月1日から東京の最低賃金が985円から28円引上げで1013円になる。引上げ率は2.84%。
消費税は8%から10%で25%の「引上げ率」。
アベさん「最賃を引き上げた」と威張らないで欲しい。消費税の「引上げ率」はその10倍なのだから。— 渡辺てる子 💐派遣労働16年💐シンママ40年💐家族介護 (@teruchanhaken) September 30, 2019
これは酷い。百分率を百分率で算出し、さらに「率」の単位にし、それを賃金(円)の引き上げ率と比較してしまっている。なにをどうすればここまでの間違いが生まれ、そしてその間違いに気が付かず投稿してしまうのか。8%から10%への消費増税で引き上げられる消費額は1.85%増である。
実生活で使う簡単な計算
ちょとこれは数学力がどうこういうレベルではない。
シンプルに考え、実生活で買い物をしながらでも自然と頭の中で成立しそうな計算だ。
まず、単純に100円商品の税率が8%から10%に引き上げられたのだから、支払う金額の増加は2円だ。この時点で引き上げ率25%などという頓珍漢な数字の間違いに気が付くはずだ。渡辺氏は雇用主が支払う賃金と比較しているのだから、当然ながら金額をベースにして計算する場面であり、引き上げ率は以下のようになる。
110(増税後)÷108(増税前)=1.0185
これを引き上げ"率"で表記すると1.85%となる。
小学生でもわかりそうな問題だ。
最賃引き上げ率は正解の謎
ここまで酷い間違いを犯している渡辺氏が、どうして最低賃金の引き上げ率は正答しているのか?
どうやらこれは東京労働局が発表し多くのウェブサイトなどで引用しているものを参考にしたようだ。
1 本年7月3日、東京労働局長から東京地方最低賃金審議会に対し諮問を行った東京都最低賃金(地域別最低賃金)の改正について、同審議会は審議の結果、8月5日、現行の最低賃金の時間額 985 円を 28 円引き上げ(引上げ率 2.84%)て、1,013円に改正することが適当である旨の答申を行いました。
出典:厚生労働省東京労働局発表資料[PDF]
要するに、最低賃金の引き上げ率は自分で計算していないのだ。渡辺氏はこれを参考に消費増税の引き上げ率を自分で計算して見た結果、あのような悲劇的な数字を弾き出してしまったのだ。
いやあ、本当に落選してよかった。
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