前川喜平「皇室の人たちは「平和」と口にするが「安全保障」という言葉は使わないね」←これが文科事務次官だったと思うと頭が痛い
元文科事務次官の前川喜平氏が19日、自身のツイッターに『皇室の人たちは「平和」という言葉は何度も口にするが、「安全保障」という言葉は使わないね。』と投稿し多くの批判を浴びている。
皇室の人たちは「平和」という言葉は何度も口にするが、「安全保障」という言葉は使わないね。
— 前川喜平(右傾化を深く憂慮する一市民) (@brahmslover) December 19, 2019
元文科事務次官が、皇室と政治についてこのような無知な発言をするとは嘆かわしいことだ。
平和についてお言葉を述べられることは国民の希望を願うことである。対して「安全保障」とは国家に対する脅威に対して政治的または軍事的に何らかの手段を講じることであり、そういった趣旨での「安全保障」という言葉が避けられるのは当然のことである。
皇室へのアイロニーではないのか
日本国憲法により「天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない」と定められており、国事行為においても内閣の助言と承認が必要とされる。天皇の政治関与が認められていないことに倣い、皇族も政治に関与せず政治的な発言も控えるのがこれまでの習わしだ。
昨年には秋篠宮文仁親王が、大嘗祭に関して「国費で賄うのが適当かどうか」と問題提起をされた際にも宮内庁は応じていない。また天皇陛下が皇太子時代に「それまでの雅子のキャリアや、そのことに基づいた雅子の人格を否定するような動きがあったことも事実です」と述べられ、皇太子がご自分の意見を表明したことに国民は驚くとともに、皇室のありかたについて深く考えるきっかけとなっている。
政治に直結するご発言でなくとも、皇室の方から発せられる個人的な意見ですら控えることが求められる中で、前川氏が指摘するような「安全保障」への言及がないことに疑問を呈するのは不見識で、とらえようによっては皇室へのアイロニーにも聞こえてしまう。
この様な人物が、この国の教育行政のトップに立っていたと思うと実に嘆かわしいことだが、事務次官就任から半年ほどで天下りあっせん問題で辞任したことは、災い転じて幸いであったのかもしれない。
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