小島慶子がゲゲゲの鬼太郎ねこ娘のモデル体型に苦言「ルッキズムを刷り込む罪深さ、女児の摂食障害につながる」
エッセイストの小島慶子氏は21日、優秀番組を表彰する「第57回ギャラクシー賞」のテレビ部門特別賞を受賞した『ゲゲゲの鬼太郎』で、ねこ娘がモデル体型になっていることに「ルッキズムを刷り込む罪深さに考えが至っていないのが闇深」「女児は自身の見た目への不安を感じ、摂食障害などにつながることも」とツイッターで批判した。
モデル体型=美、優位 という表現に触れる機会が多いと、子どもは女性を外見で評価することに慣れていく。女児は自身の見た目への不安を感じ、摂食障害などにつながることも。「媚びない女子がかっこよく暴れる」という一見進歩的な設定に、強固なルッキズムが組み込まれていることに気づいて欲しい。
— 小島慶子 (@account_kkojima) June 21, 2020
小島慶子の勘違いが酷い
小島氏は勘違いしているようだがギャラクシー賞の受賞理由は「ねこ娘」のモデル体型ではない。
<ゲゲゲの鬼太郎>モデル体型ねこ娘 誕生秘話 女児が憧れる存在に (MANTANWEB) – Yahoo!ニュース
放送批評懇談会が発表した受賞理由は「新たなサブキャラクターの登場や、主人公たちの設定の見直し」「社会や時代は変わっても、人間社会が抱えている闇や怖さは、水木しげる原作時代と同じ、普遍的なのだということを教えてくれました」というもの。
この受賞理由「キャラ設定の見直し」の中で、審査とは別にファンの間で話題になったのが「ねこ娘のモデル体型」と記事の執筆者が紹介しているだけだ。それも、一律にこのような設定にしたのではなく、水木しげるの原作イメージとかけ離れたものとして「モデル体型」が取り上げられただけだ。
モデルの菜々緒をイメージして、これまでの水木しげるの設定にはない長い手足を使ったバトルシーンなどが生まれ、これらが高く評価されているのだ。実際の放送を見れば分かるのだが、これまでの水木しげる原作に忠実なデフォルメ感のあるキャラと、現実感のある体型のキャラが入り乱れることによって、妖怪の世界と人間社会の境界が取っ払われた新しい世界観となっている。
また、ねこ娘が人気キャラに成長し評価した理由を「ルッキズム」とするのはファンにも失礼な話で、作中で中学生の女の子(人間)から「ねこ姉さん」と慕われるなど、水木しげるの原作にはなかった頼もしさもあってのことだ。
こうやってアニメなどのキャラを表面だけ見て批判することこそ歪んだルッキズムではないだろうか。
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