ローマ教皇が女性の手を叩く→小島慶子「叩かれたのはアジア系の女性、男性や白人だったら”失礼な女が悪い”となっただろうか」

政治・社会

ローマ教皇が女性の手を叩く→小島慶子「叩かれたのはアジア系の女性、男性や白人だったら"失礼な女が悪い"となっただろうか」

 大晦日にバチカン市国に集まった信者らと交流したローマ教皇が、手を強く引っ張り離さなかった女性の手を叩いて振りほどいたことが話題となっている。

 このニュースをツイッターで引用したタレントでエッセイストの小島慶子氏は、日本では叩かれた女性を批判する声が多いことに「引っ張った人がアジア系の女性でなかったら(例えば男性だったり白人だったりしたら)日本のツイートはこうまで"失礼な女が悪い"が多かっただろうか」と自論を展開した。

 相変わらず「女性だから」「差別だ」に無理やり結びつける。最早、これは小島さんの"芸"だ。

想像で批判を展開する悪い癖

小島氏の主張は3つのツイートで展開されているが、根本的に認識が間違っている。

➀女性に対する暴力やカソリック教会の児童性暴力問題を視野に入れた批判をするのか、偉いおじいちゃんに乱暴で失礼なことした女が悪い


 カトリック教会の児童性暴力問題への批判が日本で少ないのは単純に教徒が少ないから。人口比で0.3%程度である日本と英語圏の反応に差が生じることを理由に「児童性暴力問題」への認識に結び付けるのは間違いだ。また、余談であるが日本語で「カソリック」と表記するのは協会側の公式見解とは異なるので使わないほうが良いだろう。
 また、ローマ教皇を敬うことを「偉いおじいちゃん」と幼稚にとらえたのは小島さんの脳内での出来事。そこから「女が悪い」とジェンダー問題に結び付けているが、批判の理由を"女性である"にしたのも小島氏の創造に過ぎない。

➁「肩書が偉い人が正しい。失礼は悪」で思考停止する


 思考停止しているのは小島氏だ。動画を確認すると教皇が反対側へ移動しようとしたところを女性が後ろから手を引っ張っている。こういった行為は肩書に関係なく失礼な振る舞いだ。そして問答無用で失礼は悪である。小島氏こそ「偉い人は悪」というステレオタイプにとらわれている。

手を引っ張った人がアジア系の女性でなかったら(例えば男性だったり白人だったりしたら)日本のツイートはこうまで"失礼な女が悪い"が多かっただろうか


 逆に想像してみて欲しい。これがアジア系の女性でなくマッチョな白人男性だったら?ただの暴力野郎として世界中から批判されただろう。人種や肌の色で印象が変わるということは否定しないが、少なくとも日本より英語圏のほうがアジア系への蔑視は酷い。日本人がアジア系の女性を蔑視して悪者にしているというのは小島氏の妄想でしかない。
 そしてここでも"女性だったから"という理屈が登場しているが、これは「子供だから」といって許される理屈と同じで女性差別の根源と言えるだろう。

 いったい、小島氏はいつからこんな妄想の激しい人になったのだろうか?
 ラジオパーソナリティーとして活躍していた数年前までは、下ネタも平気だったし男性の容姿を評価するような発言もいくらでもあった。これは小島氏の新しい芸風ととらえていいのいだろうか?

関連:小島慶子「中国人と間違われたと怒るのはなぜですか?」←それはあなたの妄想ではないでしょうか?
関連:東国原英夫が金慶珠を罵倒→小島慶子「高学歴エリート韓国人にたたき上げの日本人がガツンと言えば喝采されると踏んだのかな」これこそ差別
 

皆様の支援が必要です KSL-Live!からのお願い

【ご支援をお願いします】取材・調査・検証記事はコピペまとめサイトのような広告収入は期待できません。皆様からの支援が必要です。各種支援方法詳細

【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

OFUSEで支援する

このサイトをフォローしよう