特定失踪者家族会会長が有田芳生議員の暴言に謝罪と反省求める「国会議員としての立場を利用した独善的な発想で、特定の家族への嫌がらせをしている」
立憲民主党の有田芳生参院議員がネット上で、北朝鮮による拉致の可能性が排除できない特定失踪者の家族に暴言を投稿し続けている問題で、特定失踪者家族会の今井英輝会長は22日、家族・関係者向け通信「ひびき」で、有田議員に謝罪と反省を求めるコメントを発表した。
参考:有田芳生が拉致問題の対応で失踪者家族を選別「藤田隆司さんに関わる問題に取り組むことはいっさいいたしません」
国会議員は国民の味方ではないのか
特定失踪者家族会会長 今井英輝拉致被害者および拉致の可能性を排除できない特定失踪者は長年日本人としての人権を侵害され続け、家族は救出のために様々な訴えを国や社会に対して行ってきました。しかしそのような家族に対して、国民の味方であるはずの国会議員がツイッター等公共の場で暴言を幾度も発しています。
北朝鮮による拉致問題は被害者個人と家族の問題ではなく、国家犯罪による日本国の主権が犯された大変重大な問題であり、日本国家が対処せねばならない問題です。この問題を解決すべき政府と国会議員は特に努力するべき立場にあると思います。
有田芳生参議院議員は、国会議員としての立場を利用した独善的な発想で、特定の家族への嫌がらせをしているとしか思えません。ネット上での暴言は目に余るものがあり、特定失踪者家族会としても看過することはできません。同議員の反省と謝罪を強く求めます。
出典:親北派の責任【調査会NEWS3306】(R02.7.22) | 特定失踪者問題調査会
有田議員から暴言を投稿された特定失踪者・藤田進さんの弟・藤田隆司さんは、同会の副会長を辞任して有田議員と関係者の真意を糺していく意向を示している。
反省もなく攻撃を繰り返す有田議員
特定失踪者会会長のコメントに対して有田議員は、執拗に暴言を吐いたのは藤田さんからだと反論している。だが、添付された画像を見る限り、有田議員の関係者とされるアカウントが藤田さんを批判したことに対する反論で、有田議員は関係ない。
「国会議員は国民の味方ではないのか」とする文書を特定失踪者家族会会長の今井英輝さんが公表しました。私の発言が「暴言」だというのですが、Facebookで執拗に私や関係者に暴言を吐いてきたのは藤田隆司特定失踪者会前副会長です。事実から出発しましょう。添付は最近の藤田さんのツイッター発言。 pic.twitter.com/yB641hXery
— 有田芳生 (@aritayoshifu) July 22, 2020
また有田氏は藤田さんだけでなく、過去に暴言を投稿した相手である拉致被害者の田口八重子さんの息子・飯塚耕一郎さんと、横田めぐみさんの弟・横田哲也さんに対話を求めている。
藤田隆司さんとは、ご本人がよければ、久しぶりにお会いしてお互いの思いを交換した方がいいかなと思っています。ネット空間のやりとりは不毛です。横田さんの息子さんも、飯塚耕一郎さんもです。
— 有田芳生 (@aritayoshifu) July 22, 2020
しかし、有田議員はこの投稿以降も藤田さんを中傷するような関係者の投稿をリツイートするなど攻撃を繰り返している。立憲民主党が党としてこれを放置する姿勢からは、同党の拉致問題に対する考えが透けて見えるようだ。
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