尖閣衝突事件で枝野幸男を責めるのは間違い!中国人船長釈放当時はすでに退任、そもそも政府内にはいなかった【マガジン53号】
KSLマガジン
2010年に尖閣諸島沖で中国漁船が日本の海上保安庁巡視船に衝突した事件で、逮捕された中国人船長を那覇地検が釈放し帰国させたことが当時、大問題となった。だが、これが当時の菅直人総理の指示であったことを前原誠司元外相が暴露したことで、菅元総理だけでなく官房副長官だった立憲の福山哲郎幹事長も党の会見で追及を受ける事態となっている。
さらにこの問題は立憲民主党の枝野幸男代表にまで飛び火している。枝野氏は衝突事件発生当時に民主党の幹事長であり、代表の菅直人が総理であったため事実上の党トップであったからだ。新党代表に選出された際の会見で、中国人船長が釈放された経緯について問われた枝野氏が「直接知っていることはない」と答えたことで、ネット上では「無責任」「知らないはずがない」と枝野氏を批判するまとめ記事などが乱立している。
しかし、これらの指摘は事実に反する。枝野氏は釈放当時に幹事長をすでに退任しており、そもそも幹事長は党の役職であって政府の仕事には関与していない。これは現在に置き換えると、中国による領海侵犯や挑発行為を二階俊博幹事長に報告して指示を仰ぐくらい馬鹿げた話なのだ。
当時の幹事長はあのひと、役割も違う
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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について】
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