幼児向け図鑑の自衛隊車両に抗議した団体→子どもの本・九条の会、日本児童文学者協会など「銃を構えた自衛隊員を乗せたジープや戦車が働く車として掲載」

政治・社会

幼児向け図鑑の自衛隊車両に抗議した団体→子どもの本・九条の会、日本児童文学者協会など「銃を構えた自衛隊員を乗せたジープや戦車が働く車として掲載」

左:帯を外した状態 右:帯付き

 講談社ビーシーが2018年11月の出版した幼児向け図鑑「はじめての はたらくくるま」に、武器としての意味合いが強い自衛隊車両などの乗り物が掲載されているという指摘を受け、同社はこれ以降、本書の増刷を行わないことを発表した。
参考:BCキッズ「はじめてのはたらくくるま英語つき」につきまして | 株式会社講談社ビーシー

 この対応にネット上では「自衛隊も働いている」「消防車と同じではないか?」など、同社の対応に疑問の声が上がっている。J-CASTニュースによると講談社ビーシーは、自衛隊を否定するものではないと強調し「自衛隊の装備品を多数載せるなら、表紙や帯などでもっと分かりやすく知らせるべきだとの指摘があった」と明かしている。
 しかし、本書の表紙を確認すると自衛隊車両が写っており、掲載内容については十分理解できる。ただし、ここに帯を付けると自衛隊車両が隠れる。だったら帯を外せばいいと思うのだが・・・
BCキッズ くわしい解説つき! はじめての はたらくくるま 英語つき
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要請書を提出した団体の見解

 講談社ビーシーは読者からの指摘としているが、調べてみると複数の団体が動いていたようだ。日本児童文学者協会の内田麟太郎理事長のブログによると、意見者や要請書を提出のしていたのは「子どもの本・九条の会(代表・丘修三)」「日本子どもの本研究会」「親子読書地域文庫全国連絡会(代表・原良子)」「日本児童文学者協会」の4つの団体である。
 意見書・要請書を提出した理由は「銃を構えた自衛隊員を乗せたジープや戦車などが、働く車として掲載されている」「本で子どもに伝えるべきは、人種、性別、国境を越え、友情と平和を語り続けることではないか」というものだ。
出典:重版はしません 「はじめてのはたらくじどうしゃ」 – 広告する日記

 これらの団体の要請内容は講談社ビーシーの説明とは少し食い違っている。団体の要請は購入者が事前に掲載内容を把握できるかどうかではなく、自衛隊関連の車両を掲載するべきではないというものであり、少なくとも自衛隊を好意的に見ているとは思えない。

 ただし、前述のブログでは日本児童文学者協会として以下にような見解も示している。

 むろん、言論出版の自由の立場に立つ協会は、販売停止や絶版は求めていません。子どもの本を出すときの、その姿勢を問うたのです。講談社ビーシーより「重版はしない」という回答がありました。みなさんに報告させて頂きます。

 姿勢を問うただけで販売停止や絶版は求めていないようだ。ではどうしてほしかったのだろうという疑問も残るが、個人的にはこういう要請は突っぱねるのが出版社としての正しい姿勢だと思う。

追記:情報提供アリ
視認本夫人の会 日本共産党の笠井亮議員の夫人が会長

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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