小泉進次郎「質問0、議員立法0、質問主意書0」はフェイクニュース?国会データベースで検索→発言録が172件

政治・社会

小泉進次郎「質問0、議員立法0、質問主意書0」は間違い?データベースで検索すると→発言録だけで172回もヒット

 フリーアナウンサーの滝川クリステルさんとの結婚を発表した自民党の小泉進次郎衆院議員。次期総理候補の声もあるが「人気だけで実績がない」という指摘もある。その根拠としてツイッターでは「質問0、議員立法0、質問主意書0」という情報が流れスポーツ新聞などでも取り上げられている。

 結論から言うとこれは反安倍が流したフェイクニュースである。国会会議録のデータベースでは172件の発言録がヒットし、質問主意書は7件が提出されている。

小泉進次郎「質問0、議員立法0、質問主意書0」は間違い?データベースで検索すると→発言録だけで172回もヒット

国会会議録検索システム

新人時代から蓮舫と質疑バトル

 国会会議録検索システムでヒットした発言録172件のうちには本会議などでの登壇も含まれ委員会ではかなりの数の質問に立っている。有名なところでは民主党政権の蓮舫行政刷新担当大臣(当時)とのバトルがある。

 今年6月26日の閉会した第198回(通常国会)では予算委員会で45分の質疑に立っている。
 質問主意書に関しても過去に7件提出している。
参考:衆議院サイト内検索結果 – 小泉進次郎

 圧倒的多数の議席を抱える自民党では質問機会を得ること自体が難しいが、小泉議員は特に当選直後から多用されている。質問主意書に関しては与党内で議論が行われる機会が得られるため政府に見解をただす機会は野党議員ほど多くはならない。議員立法に関しては衆議院では20名以上の賛成(予算が必要な場合は50名)がなければ発議することすらできないハードルがある。

デマの発信源はどこなのか?

 小泉議員が「10年間質問0」というデマの発信源として初出はこれだろう。

 これ以前にも質問0という情報は流れていたが、そこに「10年間」を付け加えている。引用された週刊朝日の記事は平成30年1月22日から7月22日まで開かれた第196回通常国会会期中に絞って質問が「0」だった72に人をリスト化したものであり、その中でも知名度人気ともに高い小泉進次郎議員が注目の人物として写真を使われているだけだ。
国会議員は仕事してるの? 72人もいる「トリプルゼロ」とは〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

 小泉議員に大きな実績があるとは言わないが、こういった政権批判のための情報を安易に信じてしまうのは危険だ。国会議員である以上は批判的な見方をされるのも仕方ないことですが、とりあえず今は「結婚おめでとう」ということで良いのではないでしょうか?

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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