東京新聞・望月記者「五輪会場への旭日旗持ち込みによる運営を脅かす事態やリスク、想定しているのか!」←北京五輪と一緒にしないで
東京新聞の望月衣塑子記者は18日午前の官房長官記者会見で、文化庁があいちトリエンナーレへの補助金不交付とした理由を「運営を脅かす事態を予測し事前に伝えなかった」としていることを例に挙げ、五輪会場に旭日旗を持ち込むことによる運営を脅かす事態やリスクは想定しているかと質問を行った。
この愚問に対し菅義偉官房長官は「文科大臣が答えた通り」と一蹴した。この回答に望月記者は「文科大臣は言っていないと思う」と意味不明な愚痴をこぼしながら次の質問に移った。
思い込みで語る望月記者
菅官房長官の「文科大臣が答えた通り」という答えを望月記者は理解していない。これは萩生田文科大臣が補助金不交付について何度も大臣会見で答えており管轄は文科省という意味だ。
旭日旗持ち込みに関する件も、8月下旬に韓国国会の文化体育観光委員会が五輪会場への旭日旗持ち込み禁止を求める決議を採択したことを受け、9月6日に柴山文科大臣(当時)が会見で「政治的な特定のメッセージを持つものではない」とする組織委員会の判断を述べたうえで、持ち込み禁止にすることを想定していないという官房長官の答弁と同じ意見であることを明確にしている。
これらの経緯は記者なら把握しておくべき内容だが、仮に失念していたとしても事実関係を確認するのが記者の仕事だ。それを官房長官に向かって「文科大臣は言っていない」と愚痴をこぼすのは記者としては極めて不適切なものと言わざるを得ない。
北京五輪と東京五輪は違う
望月記者は旭日旗の持ち込みが騒擾事件やテロ事件を誘発すると言いたいのだろうか?
旭日旗について未だに抗議しているのは韓国ぐらいで、先日のラグビーワールドカップでも旭日旗の持ち込みは問題になっていない。それどころか海外から来たファンは日本開催の象徴的なデザインとして旭日旗をイメージした服や装飾を身に着けていた。
北京オリンピックで会場への旭日旗持ち込みが問題視されたことがあるが、これは開催の数年前に中国国内での反日デモが激化し日本製品使用者への襲撃が発生したことを警戒した日本の外務省が、禁止されていないことを前提に「注意」を呼び掛けたというのが真実だ。当時の外務省パンフレットにも「禁止されていないが注意が必要」というニュアンスで記載されている。
参考:立民・初鹿明博議員が旭日旗持ち込み禁止デマ「北京五輪では日本大使館が呼び掛けていた」←中国国内では襲撃されるから
要するに開催国で旭日旗がどういう扱いを受けているかによるのだ。それも安全上の理由であって政治的な意味合いで旭日旗を問題視するものではない。日本で旭日旗が振られることに安全上の問題があると思っているなら、それは妄想か勘違いである。北京オリンピックと東京オリンピックで想定される事態が大きく異なることは、ほんの少しし考えればわかることなのだが。
とにかく望月記者は勉強したほうがいい。自分で取材も調査もせず思い込みで官房長官に噛みつくような人間が、他社の有能な記者から質問機会を奪っているのは大問題だ。
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