大村知事の法的措置検討にタンバリン芸人「片方のみをヘイトだと弾圧する。 こういう人を独裁者というのでしょう」
日本第一党(桜井誠党首)がウィルあいちで開催した『日本人のための芸術祭 あいちトリカエナハーレ2019「表現の自由展」』について、愛知県の大村知事が「ヘイトスピーチにあたる」として法的措置が講じられるか検討するよう指示したことが報じられている。
参考:反移民の催し「明確にヘイト」 大村知事、法的措置も:朝日新聞デジタル
これに対しタンバリンマスターのGONZOは朝日新聞記事を引用し、大村知事が表現の不自由展を容認しながら日本第一党のトリカエナハーレをヘイトとして弾圧しているとして「こういう人を独裁者というのでしょう」とツイッターに投稿した。
不自由展もトリカエナハーレもどちらも人の心を踏みにじる"芸術未満"の憎しみの発露です。
その片方のみをヘイトだと弾圧する。
こういう人を独裁者というのでしょう。 https://t.co/xWsSEbESTM— GONZO ゴンゾー(本名:寺社下峻平) Tambourine master (@GonzoTambourine) October 29, 2019
日本人へのヘイトも解消しなければ
さらにGONZOは、表現が規制される根拠としてヘイトスピーチ解消法が利用されていることに「違いがよくわからない」として、日本人に対する差別的言動も解消する法律も作らなければならないと主張している。
この違いがよくわからない。
「本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律」
とやらで判断されるのであれば、日本人への不当な差別的言動を解消するものも作らなくてはいけない。 https://t.co/Mzvx5cySIM— GONZO ゴンゾー(本名:寺社下峻平) Tambourine master (@GonzoTambourine) October 29, 2019
はい。
法律を盾に使っているようですが、公平性を欠いているようであれば改正・もしくは補うための新たなる法律を作る必要があります。
本当はそんなものに頼らず、互いを思いやる愛のある国にしていきたいです。— GONZO ゴンゾー タンバリンマスター (@GonzoTambourine) 2019年10月29日
ヘイトスピーチ解消法に対する賛否はあるが、理念法で罰則規定もなく国だけでなく自治体にもヘイトスピーチ解消の対策に努めるよう求められており、首長が同法を都合よく解釈して反対する政治主張の弾圧に利用する危険性もある。あいちトリエンナーレでは同法の基準が度々議論の俎上に上がり「本邦出身者」へは適用されないとして表現の自由の範疇とされた。一方、日本第一党の展示に対しては「本邦外出身者へのヘイトスピーチ」として市民団体だけでなく大村知事も中止するべきだったというスタンスだ。
これでは表現の自由の定義がヘイトスピーチ解消法に乗っ取られたようなものだ。ヘイトスピーチが許されないというのは当然だが、同時に天皇に対する侮辱や憎悪表現を表現の自由と認めるのは矛盾しているのではないか。
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