毎日新聞の捏造!菅官房長官の発言、反社の定義に「お困りであれば警察に」→別の発言を切り取り逆の意味にして掲載

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毎日新聞の捏造!菅官房長官の発言、反社の定義に「お困りであれば警察に」→別の発言を切り取り逆の意味にして掲載

 菅義偉官房長官が16日午前の会見で、反社会的勢力の定義に関し「お困りであれば警察に」と発言したと毎日新聞が報じ、政府として無責任ではないかと批判を浴びている。

菅官房長官は、政府が2007年に反社を「暴力、威力と詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団または個人」と定めた指針は「まったく変わっていない」と述べたうえで、反社との関係について「お困りであれば警察にご相談いただければ」と語った。
出典:反社会的勢力の定義困難「お困りであれば警察に」 16日午前の菅官房長官会見詳報 – 毎日新聞

 野党議員らもこの記事をシェアし批判を展開している。だが、官房長官の会見をすべてチェックしている筆者に、このような無責任な発言の記憶はない。念のため動画を再確認したが、やはり別の意図で発言したものを「警察へ」という部分だけを切り取ってつなげている捏造であった。

発言をカットして別の意図にされている

 以下の動画を確認すればわかるが、官房長官は「反社の定義を警察に聞いてくれ」という趣旨の発言は一切していない。反社の定義を示せと脅されたら警察か省庁に相談してほしいという趣旨だ。

 要約すると官房長官は「反社会的勢力との関係を遮断する指針は変わっていない。その通りにやっても個別の件で困ったことがあれば警察、関係省庁に相談いただければしっかり対応します」と発言している。この文脈から個別の件という前提と関係省庁で対応するという部分をバッサリとカットしている。
 以前に出した指針と変わりなく対応しても、反社会的勢力と思われる人物に何か迫られるようなら警察や関係省庁に相談すれば、しっかり対応するという趣旨だ。したがって「反社会的勢力の定義で、お困りであれば警察に」などという文脈はどこにもない。編集により逆の意味にされている。

無料部分と有料部分で違う文章を掲載

 この毎日新聞の記事で菅官房長官を「無責任」と批判している人は、おそらく無料版の範囲しか読んでいないのだろう。毎日新聞のネット有料版では後半に一問一答の書き起こしがあり、同じ記事内でありながら前半部分とは全く異なる「正しい」記述があるのだ。

 ◆あの、指針は全く変わってませんから。指針はその通りであります。ただ、その暴力団をはじめ、反社会的な勢力と関係の遮断のためにですね、これは全力で取り組んでいく中での判断でありまして、指針については全く変わってません。ですから、それに基づいて行うわけでありますけど、個別の件でお困りであればですね、それは警察、関係省庁、ご相談いただければ、そこはしっかり対応していきます。
出典:【有料部分】反社会的勢力の定義困難「お困りであれば警察に」 16日午前の菅官房長官会見詳報 – 毎日新聞

 毎日新聞は別の記事でもこの件を取り上げているが、やはり同様に前半で「反社会的勢力の定義で、お困りであれば警察に」という実際にはなかった発言を掲載し、有料の後半部分で正しい書き起こしを掲載している。意図的な印象操作をしている証左だ。
参考:「無責任」「二枚舌」早速、ネットに 菅長官「反社の定義、お困りなら警察に」発言に-毎日新聞

 毎日新聞が大切な部分を有料会員に限定するのは仕方がありません。しかし、無料で読める部分に誤った情報を掲載していい訳ではない。事実を曲げない形で無料部分と有料部分を分割し、詳細を知りたければ会費を払うというのが本来の形である。
 毎日新聞のやってることは「無料の人には嘘、お金を払った人にだけ真実を」という意地悪なやり方だ。また、大半の閲覧者が無料ユーザーであることを知って悪質な印象操作を掲載し、指摘されたら「有料版に正しい記述がある」という言い訳を考えているのではないかと疑わざるを得ない。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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