無責任野党の阿部知子「新型コロナウイルスの対応は加計学園がやるべき」開学早々に難解ミッションを吹っかける
立憲民主党の阿部知子衆院議員は7日の予算委員会で、新型コロナウイルスへの対応を加計学園の獣医学部が行うべきと主張し、萩生田光一文科大臣に見解を質した。
「加計学園が、我こそはそういうことをやるんだということで、国家戦略特区で認められてまいりました」(立憲民主党 阿部知子衆院議員)
加計学園は安倍総理の友人が理事長を務める学校法人で、2017年に獣医学部の新設が認められました。当時、安倍総理は、その意義について次のように語っていました。
「鳥インフルエンザなどの人獣共通感染症が家畜等を通じて国際的に拡大していく中で、地域での水際対策の強化や新薬の開発などの具体的需要が高まっていることから」(安倍首相 2017年)
加計学園の獣医学部は、“先端ライフサイエンス研究や地域における感染症対策など新たなニーズに対応する獣医学部”などと、国家戦略特区の諮問会議で位置づけられていました。野党側は、新型コロナウイルスへの対応は加計学園が取り組むべき問題だと質したのです。
出典:新型肺炎で“あの学園”議論、過去 安倍首相との関係が注目 TBS NEWS
加計学園は当初の華々しい売り込みに見合う体制を備えていない。そのことを質すと、まだ開設後二年で学生教育中と答弁したが、そもそも開設にあたって他の大学との連携や研究体制、取り分け医療との連携は不可欠で、ウイルスの分離や動物界での変異を追うことも必要である。国家戦略に見合う実態不在。
— あべともこ(衆議院議員・神奈川12区・立憲民主党) (@abe_tomoko) February 9, 2020
私学への政治介入ではないのか?
この阿部知子議員の質疑も酷いのですが、TBS NEWSの解説もなかなかの印象操作だ。
加計学園が運営する岡山理科大学獣医学部の開学は2018年4月で、現在は2年目である。萩生田大臣の答弁にもあるが、すべての大学が新型コロナウイルスに対応しているのではなく、加計学園の獣医学部は西日本で被害が拡大しているマダニ感染症などの研究を重点的に行っている。
阿部知子議員の質疑の問題は、特定の大学の研究テーマに政治家が不用意に口を出して影響を与えようとしていることだ。萩生田大臣は感染症に関して情報収集や調査研究を検討するよう要請しているが、その大臣権限ですら「検討要請」となっている。
切迫したこの状況で、加計学園で政局に持ち込もうという無責任野党の思惑で「加計学園が何もしていない」と難癖を付けるのは道理にも倫理にも反する愚行である。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎いとはこのことで、新しい大学の基礎を築こうと日々学業と研究に邁進する学生と教員に対する侮辱ではないか。免責特権をいいことに私学に対する業務妨害を行う野党には、政府与党も"戦う"姿勢を明確にして欲しいものだ。
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