【動画】枝野代表が前回都知事選での宇都宮降ろしを否定「事実ではない!宇都宮さんには会ってません!」→会見後に党が訂正「やっぱり会ってました」

政治・社会

 立憲民主党の枝野代表は29日の会見で、前回都知事選(2016)での「宇都宮降ろし」について記者から問われた際に「事実ではない、宇都宮さんには会ってません」と全面否定した。
 しかし、会見の4時間後にツイッターを更新し、記録を確認したところ宇都宮健児氏と面会していたことが判明したとして訂正のアナウンスを行った。添付された党の「お詫びと訂正」では面会を認めた一方で、記者から指摘された面会時の発言の有無等については触れられていない。



本当に記憶になかったのか?

 2016年の都知事選当時、枝野氏は民進党の幹事長だ。同年3月27日に結党大会が行われ、7月10日に参院選、7月31日に都知事選と重要選挙が続いたが、参院選直後の都知事選で野党統一候補選定が混乱したのは忘れようもないだろう。

 民進党は候補者擁立話が次々と頓挫、紆余曲折の末に東京都連が元経済産業省課長の古賀茂明氏に出馬を要請したが、翌日には野党統一候補として鳥越俊太郎氏が決定し古賀氏と宇都宮氏が出馬を断念した。古賀氏の出馬断念は比較的円満であったが宇都宮氏に関しては不快感を露にしていた。このドタバタ劇で枝野氏が幹事長として動いていたことは周知の事実であり、宇都宮氏との面会を忘れていたとしたら極めて無礼なことだ。

 今回の都知事選では宇都宮健児氏が再度の出馬を表明しているが、野党は有力な統一候補の選定をできないままだ。国民民主党は玉木代表が擁立に消極的で立憲の枝野代表も煮え切らない態度だ。
 共産党は前回知事選で宇都宮氏を切り捨てる形となり支持者まで激怒させた苦い経験から、今回は推薦を出さないわけにはいかない。しかし、革新色の強い宇都宮氏を野党統一候補にするには各党からの反発も予想され難しい。

 立憲も国民も、このまま小池百合子の圧勝を座視して、都民ファーストにほぼ全滅させられた民主党系の元都議を見捨てるつもりだろうか。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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