立憲・国民合流に枝野代表「理念・政策は一致」→松井一郎市長「国会議員の身分を死守するという執念が一致でしょ」
立憲民主党と国民民主党の合流協議について立憲の枝野代表は19日、「一つの政党として国民の皆さんに責任をもって訴えることが十分なほど、理念や政策について一致している」と視察先の熊本県人吉市内で記者団に述べた。
枝野氏「理念・政策は一致」 立憲・国民の合流向け強調:朝日新聞デジタル
立憲民主党の枝野幸男代表は19日、政党合流を呼びかけた国民民主党との関係について「一つの政党として国民の皆さんに責任をもって訴えることが十分なほど、理念や政策について一致している」と述べた。視察先の熊本県人吉市内で記者団の取材に答えた。
これを伝えた朝日新聞の記事を引用した松井一郎大阪市長は「国会議員の身分を死守するという「執念が一致」でしょ。」とツイッターに投稿し、憲法改正への姿勢や消費税への考え方で一致していない両党を皮肉った。
「理念政策は一致」❓❓❓国会議員の身分を死守するという「執念が一致」でしょ。 https://t.co/5Bs3nNwxxU
— 松井一郎 (@gogoichiro) July 19, 2020
国民民主党離党組を立憲が取り込む
松井市長が指摘するように、両党の合流は次期衆院選での議席確保の目的しか感じられない。憲法審査会の開催に消極的な立憲民主党を離党した山尾志桜里衆院議員が国民民主党に入党したばかりで、参議院国対も立憲民主党の強引なやり方に不満の声が上がっている。
また、国民民主党を離党して、無所属となっている比例復活組の救済が優先されるなど、これまで国民民主党で踏ん張ってきた議員にしてみれば複雑な思いもあるだろう。
資金面を考えても、枝野代表は詳細な金額を明らかにしなかったが、立憲民主党は結党時や昨年の参院選で多額の借り入れをしている。一方の国民民主党は民主党、民進党から受け継いだ資金がある。党勢的には立憲主導の合流協議となっているが、この資金面では国民民主党がイニシアチブを取れる。こういった部分での"ねじれ"もあり、どう考えても「一致」しているとは思えない。
※新党設立時に助成金の残金は国庫返納が通常のルール、大臣から返還指示が出されるかは未定
根本的な思想の部分で分裂し争った両党が、そう簡単に元の鞘に収まるわけにもいかないだろう。
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