せやろがいおじさんの性犯罪解説「暴行脅迫要件」がデタラメで泣き寝入りを増やす危険性【マガジン47号】
KSLマガジン
真っ赤な衣装で真っ赤なことを叫ぶことでお馴染みの「せやろがいおじさん」ですが、最新の動画があまりにも酷すぎて、ちょっと突っ込まざるをえない状況です。
性犯罪の構成要件として「暴行・脅迫」があり、これが伴わないと犯罪として成立せず起訴もできないと力説している。概ね間違ってはいないのだが、動画内で解説されている「暴行・脅迫」の定義は完全に誤ったもので、これを信じた被害者が泣き寝入りする危険性まである。既に弁護士が投稿にツッコミを入れているようだが本人は反省した様子もなく団体の監修があったと居直っている。
https://twitter.com/emorikousuke/status/1296608902373466112
不同意と暴行脅迫を混同している
この方が大きく勘違いしているのは、まず「性犯罪」という大きな枠で語りながら、2017年に法改正された旧強姦罪が「強制性交等罪」となったことを軸にしていることだ。これにより犯罪の定義もより広くなり同性からの行為も適用されるようになっているが、このときに暴行脅迫要件が変更され無かったことを指摘しているようだが、海外での不同意要件とこれを同列に扱ってしまっているのは大きな間違いで、この動画を見た被害者が訴え出ることを諦めるような事態になりかねない。
まず、動画では強制性交等罪のことを解説しているが、性犯罪とは他にも存在し、それぞれに構成要件があるので性暴力を受けた被害者は動画を信じず迷わず警察や弁護士に相談してほしい。
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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について】
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