志位和夫委員長のシンプル過ぎるプラン「枝野代表に投じられた票を総選挙で勝ち2倍にすれば政権交代が実現します」
政治・社会
日本共産党の志位和夫委員長は16日、総理大臣指名選挙で立憲民主党の枝野幸男代表へ投票したことに「共闘の今後にとって、非常に重要な前進」と評価した。さらに志位委員長は「枝野代表に投じられた票を、総選挙で勝ち、2倍にすれば、政権交代が実現します」と政権交代のプランも披露した。
「共産 総理大臣指名選挙は立民 枝野代表に投票決める」
共闘の今後にとって、非常に重要な前進です。枝野代表に投じられた票を、総選挙で勝ち、2倍にすれば、政権交代が実現します。 https://t.co/40c0KmtHAk— 志位和夫 (@shiikazuo) September 16, 2020
捕らぬ狸の皮算用、言うは易く行うは難し
16日に行われた衆議院の首班指名選挙では、自民党の菅義偉総裁が314票、立憲民主党の枝野幸男代表が134票であった。志位委員長の政権交代プランは枝野代表の票(議席)を2倍にすれば政権交代が可能というシンプルな試算だ。言うのは簡単だが、今の野党議席は重複する候補者を下げる選挙区調整を行った野党共闘の結果であり、このまま続けても議席が増える見込みはない。昨年の参議院選挙の結果を見ても野党共闘は限界に来ている。
過去に議席が倍以上になった例としては、2009年の総選挙で民主党が115議席から308議席に増やし政権交代を果たしている。しかし、次の総選挙では安倍総裁率いる自民党が118議席から294議席を獲得し逆転している。いずれの選挙でも議席を大幅に伸ばした党は選挙前から高い支持率を維持しており、今の立憲民主党には当てはまらない。
今の状況で立憲民主党の支持率が3%から20%以上に伸び、自民党の支持率が一桁に急落するような要素は何もない。ましてや民主党政権誕生時とは違い、共産党との共闘で中道や保守票を失っている現在ではこれ以上は伸びないだろう。
夢を見るのは寝てからにして欲しい。
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