共産党が学術会議任命に介入か?任命見送りと非公表の氏名を事前入手、機関誌で政権に圧力→鈴木宗男議員「誰が洩らしたのか、はっきりすべき」
日本学術会議の任命見送りについて、日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」が非公表の氏名を事前に入手していたことを日本維新の会・鈴木宗男参院議員が指摘している。
鈴木宗男オフィシャルブログ「花に水 人に心」
この手続きを粛々おこなったことに、一方的な自分たちの頭づくりで批判をするのは公平ではない。内閣府が決裁文書を起案し、事務的に総理が決裁していることである。
発令が10月1日なのに、なんと10月1日「しんぶん赤旗」に載っている。名前は公表されない建前なのに、なぜ6人の名前が赤旗に載っているのか。誰が洩らしたのか。この点、事実関係をはっきりすべきではないか。
日本学術会議をより権威のある学者の代表たる組織とするなら、しかも国民の税金を投入する以上「形式的任命」などという過去の政府答弁は失礼で見直すべきである。
マスコミではなく政党機関紙にリーク
鈴木宗男議員が指摘するように、10月1日発令の任命を30日に赤旗が知ることになり1日に掲載されている。学術会議事務局側は1日公表の事案であることを理由にコメントを拒否しているが、任命を見送られた立命館大学大学院法務研究科の松宮孝明教授はこの時点で赤旗に経緯を話している。
菅首相、学術会議人事に介入/推薦候補を任命せず/安保法批判者ら数人 – しんぶん赤旗
1日から任期が始まる日本学術会議の新会員について、同会議が推薦した会員候補のうち数人を菅義偉首相が任命しなかったことが30日、本紙の取材で分かりました。
(中略)
同会議から新会員として推薦されていた立命館大学大学院法務研究科の松宮孝明教授によると、29日夕方に同会議の事務局長から「(首相の)任命名簿に名前がない」と連絡がありました。他にも数人、名前がなかった科学者がおり、「間違いではないか」と考えた事務局が政府に問い合わせると、「間違いではない。理由はノーコメント」と返ってきたといいます。
6名の氏名は1日の日本学術会議総会では公表されていないが、何者かが赤旗に漏らしたようだ。
学術会議への人事介入/菅首相が拒否した6人の氏名分かる – しんぶん赤旗
6人の名前は公表されませんでしたが、本紙の取材に、小沢隆一東京慈恵会医科大学(憲法学)、岡田正則早稲田大学(行政法学)、松宮孝明立命館大学(刑事法学)、加藤陽子東京大学(歴史学)、芦名定道京都大学(キリスト教学)、宇野重規東京大学(政治学)の6人の教授が任命を拒否されたことを明らかにしています。多くが安保法制や共謀罪、沖縄の新基地建設などに反対を表明しています。
掲載の経緯を整理すると、29日夕方に事務局内と任命を見送られた学者の間で情報が共有され、翌日までに学術会議関係者が共産党の機関紙に漏らしているようだ。誰が漏らしたかは不明だが、少なくとも松宮教授は公表前に政党機関紙である赤旗の取材に答えてしまっている。任命を見送られた6名の氏名についても、学術会議総会で非公開とされたことを受けて関係者が漏らしている。
いずれにしても非公表の人事が中立なマスコミではなく政党の機関紙である赤旗に漏れ、政権に圧力を加える記事を掲載したのは事実だ。これこそ学問への政治介入ではないのか?
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