自民・平将明議員の「#私は質問通告時間を公表します」立憲・津村啓介議員も賛同、官僚の負担軽減と実のある質疑へ

政治・社会

 霞が関官僚の国会対応が深夜早朝に及ぶ問題で、自民党の平将明衆院議員が提唱したツイッターハッシュタグ「#私は質問通告時間を公表します」「#私は質問通告内容を公表します」に、立憲民主党の津村啓介衆院議員が賛同した。日本維新の会は早くから質問通告時間と要旨の公開を実践していたが、維新以外の野党では津村氏が初めての賛同者だ。


答えさせない「質問」が常態化か?

 国会議員の質問通告遅れで、官僚の残業が深夜から早朝の及ぶことは以前から問題視されていた。昨年の10月には霞が関官僚を名乗る匿名のツイッターアカウントが告発し話題となった。この際に森ゆうこ議員の質問通告遅れが取り上げられたが、森氏側は「質問漏洩」と問題をすりかえ、匿名アカウントの本人特定を示唆したことで批判を浴びた。

 自民党ではこれよりも早い昨年の8月に、平将明議員が質問通告時間と要旨の公開を推奨するハッシュタグを展開し、自民党内でも複数議員が賛同している。

 一方で、維新以外の野党はこれに賛同せず、元民進党の宮崎タケシ氏(落選中)などは「プロパガンダはくだらない」「総じて怠惰な人ほど通告が早い」と批判している。これが民主党系の悪しき習慣となっている証左だ。

 追及パフォーマンスとも揶揄される野党の国会質問は、答えを引き出すのではなく「答えさせない」ことで政権を攻撃しようという意図さえ感じる。大臣や官僚の困る姿を晒し者にしても野党の支持率は上がらないことに早く気が付くべきだ。

 平議員がハッシュタグを作ってから1年以上経つが、ここに来て立憲民主党の津村啓介議員が賛同したことで官僚の負担軽減への期待は高まる。党派を超えた呼びかけがどこまで浸透するか楽しみだ。

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【運営・執筆】竹本てつじ【転載について

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